米原バイパス

米原バイパス：滋賀県東部の交通を支えるバイパス道路

米原バイパスは、滋賀県長浜市加田町を起点とし、彦根市佐和山町を終点とする国道8号のバイパス道路です。全長10.3kmに及び、地域住民の生活道路として、また、長浜・彦根地域における重要な交通路として機能しています。

バイパスの概要

米原バイパスは、暫定2車線で供用が開始され、現在も段階的な拡幅工事が進められています。完成時の規格は第3種第1級、道路幅員28m、車線数4車線となる計画です。設計速度は80km/hと、比較的高い速度で走行できるよう設計されています。現在、一部区間は4車線化されていますが、全線4車線化は今後の事業計画に依存します。暫定2車線区間の車線幅員は3.5mです。

国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所が事業主体および道路管理者として、バイパスの建設・維持管理を行っています。

建設の歴史

米原バイパスの建設は、昭和41年度に6工区の事業化から始まり、用地取得や工事着手といった段階を経て、昭和52年には最初の区間(長浜市加田町地内0.4km)が開通しました。その後も段階的に開通区間が延長され、平成16年には米原市内の一部区間が開通、平成24年にはさらにその区間が延伸されました。現在、最終区間の建設が進められており、令和7年秋には全線開通が予定されています。

各区間の開通状況は以下の通りです。

昭和52年8月1日：長浜市加田町地内0.4km開通（暫定2車線）
昭和60年12月26日：長浜市顔戸地内0.67km開通（暫定2車線）
昭和61年10月21日：長浜市加田町～米原市顔戸間1.33km開通（暫定2車線）
平成11年11月9日：長浜市加田町～米原市顔戸間1.98kmを4車線化
平成16年3月30日：米原市顔戸～米原市中多良間3.2km開通（暫定2車線）
平成24年4月7日：米原市中多良～米原市入江間2.5km開通（暫定2車線）
令和7年秋（予定）：米原市入江～彦根市佐和山町間2.2km開通（暫定2車線）

接続道路

米原バイパスは、周辺の主要道路と接続することにより、広範囲の地域をカバーしています。接続している道路の一部は以下の通りです。

滋賀県道242号加田田村線
滋賀県道243号東上坂近江線
滋賀県道235号世継宇賀野線
滋賀県道556号長浜近江線
滋賀県道234号朝妻筑摩近江線
* 滋賀県道329号彦根米原線

また、野洲栗東バイパスや長浜バイパスといった他のバイパス道路とも接続し、国道8号の広域的なネットワークを形成しています。

まとめ

米原バイパスは、長浜市と彦根市を結ぶ重要な交通インフラとして、地域経済の活性化や生活の利便性向上に貢献しています。全線開通後は、さらなる交通量の増加と地域発展が期待されます。今後の整備状況にも注目が必要です。

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