米国バプテスト同盟

米国バプテスト同盟（American Baptist Churches in the USA、略称：ABC/USA）は、アメリカ合衆国のバプテスト教会によって構成される組織です。

その起源は、19世紀半ばに遡ります。当時、バプテスト教会は奴隷制度を巡って深刻な対立を抱えていました。1844年12月17日の定期総会において、パティキュラー・バプテスト派が奴隷問題をめぐり分裂。翌1845年には、南部バプテストの信徒たちが定期総会から分離し、「南部バプテスト連盟」を組織しました。定期総会に留まった側は、「米国バプテスト宣教連合」を組織し、奴隷制度に反対する立場を明確にしました。

その後、20世紀に入り、米国内のバプテスト諸教団は合同の動きを見せます。1907年には、「北部バプテスト大会」が結成され、教派の垣根を超えた協力体制が築かれました。さらに、1950年には「米国バプテスト大会」と改称し、より幅広い層のバプテスト教会を包括する組織へと発展しました。

そして、1972年、現在の「アメリカ合衆国におけるアメリカ・バプテスト教会」へと名称を変更し、現在に至ります。この名称変更は、組織のアイデンティティを明確化し、アメリカ社会におけるバプテスト教会の役割を再定義するものでした。

米国バプテスト同盟は、その長い歴史の中で、社会の変化や課題に直面しながらも、常にキリスト教の教えに基づいた活動を続けてきました。多様な背景を持つ教会が集まり、教育、宣教、社会奉仕など、幅広い分野で貢献しています。

関連組織としては、以下が挙げられます。

米国バプテスト連盟
南部バプテスト連盟
日本バプテスト同盟
日本バプテスト連盟

これらの組織と連携しながら、米国バプテスト同盟は、世界各地で様々な活動を展開しています。

外部リンク：米国バプテスト同盟（英語版）

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