米岡孝弘

人物概要

米岡孝弘（よねおかたかひろ）は、1999年 11月3日生まれ、東京都出身のアクション俳優、スーツアクターです。国内有数のアクションチームであるジャパンアクションエンタープライズ（JAE）に所属し、主にスーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズといった特撮作品において、その高い身体能力と表現力を活かした演技を披露しています。体重は74キログラム。

経歴

プロフェッショナルとしての活動は2019年から始まりました。キャリア初期には、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』、『魔進戦隊キラメイジャー』といったスーパー戦隊シリーズや、『仮面ライダーゼロワン』、『仮面ライダーセイバー』といった仮面ライダーシリーズで、集団アクションの一員であるアクションクルーとして参加し、経験を積みました。特技としてスキューバダイビングとブレイクダンスを挙げており、これらの技術がアクションシーンにも活かされていると考えられます。

特撮シリーズでの活躍

米岡孝弘の活動の中心は、東映制作の特撮ヒーロー番組です。多くの作品で、時にヒーロー、時に巨大ロボット、時に怪人や戦闘員と、多岐にわたる役柄のスーツアクターを担当しています。

スーパー戦隊シリーズ

スーパー戦隊シリーズには2019年の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』から継続して参加しています。特に重要な役柄を務めるようになったのは2021年の『機界戦隊ゼンカイジャー』で、ツーカイザーのコピー体を担当しました。続く2022年の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』では、主人公たちとは異なる立場で活躍する異色のヒーロー、ドンムラサメのスーツアクターを務め、その個性的なキャラクター造形に貢献しました。また、ドンムラサメの強化形態であるブラックオニタイジンムラサメも担当。さらに、敵組織脳人の戦闘員アノーニをはじめ、救急鬼、邪鬼、世界鬼といった様々な怪人、そして神輿担ぎなども演じ分けています。

2023年の『王様戦隊キングオージャー』では、パピヨンオージャーが搭乗する巨大メカであるタランチュラナイトのメインアクターを担当。巨大ロボットでありながらも繊細な動きが求められる役を演じました。また、敵である地獄の兄弟ゴーマ・ローザリアや、一般戦闘員のサナギム、怪人のジゴクジーム、イラガジーム、デーボ・センキングなども担当。さらに、過去の恐竜戦隊の力を宿す巨大ロボット、キョウリュウジンおよびキングキョウリュウジンも演じています。2024年放送の『爆上戦隊ブンブンジャー』では、メインヒーローの一人であるブンブルーのスーツアクターとして、クールでスタイリッシュなアクションを担っています。今後のシリーズとなる『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』（2025年予定）にも出演が予定されています。

仮面ライダーシリーズ

仮面ライダーシリーズへは2019年の『仮面ライダーゼロワン』から参加しています。アクションクルーを経て、2021年の『仮面ライダーリバイス』では自身にとってテレビシリーズ初となる仮面ライダー役、仮面ライダーオーバーデモンズ（光）のスーツアクターを担当しました。その他、仮面ライダーデモンズトルーパーや、敵キャラクターのギフジュニア、ギフテリアン、ギフテリアン（TRUE）、ウィークエンド隊員といった様々な役柄を演じました。2022年の『仮面ライダーギーツ』では、仮面ライダーグレア2（チラミ）、ジャマト、ルークジャマトなどを担当。2023年の『仮面ライダーガッチャード』にも参加し、2024年の『仮面ライダーガヴ』では怪人ラーゲ9、リッパーを演じています。

その他の出演

特撮テレビシリーズ以外でも、米岡孝弘は幅広い映像作品や舞台で活動しています。

テレビドラマ・番組

特撮以外のテレビドラマでは、2019年の日本テレビ系日曜ドラマ『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』第1話に私服警官役で出演したほか、NHK大河ドラマ『青天を衝け』（2021年）、日本テレビ系シンドラ『武士スタント逢坂くん!』（2021年）、テレビ朝日系『刑事7人 SEASON7』（2021年）などに出演。また、日本テレビ系のテレビ番組『衝撃のアノ人に会ってみた!』にも出演経験があります。

映画

スーパーヒーローシリーズの劇場版には多数参加しています。特に、『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』（2023年）では仮面ライダーXギーツ、『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ最強ケミー★ガッチャ大作戦』（2023年）では仮面ライダータイクーンのスーツアクターを務めるなど、重要な役割を担っています。東映特撮作品以外では、ワーナー・ブラザース映画配給の映画『東京リベンジャーズ』（2021年）にも出演しています。

オリジナルビデオ

テレビシリーズの後日談やスピンオフを描くオリジナルビデオ作品にも積極的に参加しています。仮面ライダーシリーズでは『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』（2020年）以降、最新作まで多数出演。スーパー戦隊シリーズでも『機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』（2022年）以降のVSシリーズや、『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』（2023年）のカシワモチ党員役などで出演しています。

配信ドラマ

インターネット配信されるドラマ作品にも出演しています。仮面ライダーシリーズのスピンオフ作品（TELASA、東映特撮ファンクラブ配信）や、YouTubeで配信された『グランブルーファンタジー』関連のアクションショー、Hulu配信の『死神さん』（2021年）、『暴太郎戦隊ドンブラザーズVS暴太郎戦隊ドンブリーズ』（2023年）など、活躍の場を広げています。

舞台・イベント

舞台公演にも出演しており、『飛龍伝2020』（2020年）や、REAL RPG STAGE「ETERNAL」（2021年）に参加。また、特撮ヒーローショーにも出演しており、シアターGロッソで行われる『爆上戦隊ブンブンジャー』ヒーローショーでは、自身がテレビシリーズで担当するブンブルーとして舞台に立っています。

今後

ジャパンアクションエンタープライズ所属のアクション俳優として、スーパー戦隊や仮面ライダーといった特撮ヒーロー作品を中心に、その存在感を示している米岡孝弘。特に『ドンブラザーズ』のドンムラサメ、『キングオージャー』のタランチュラナイト、『ブンブンジャー』のブンブルーといった、キャラクター性の強い役柄やメインヒーローのスーツアクターを経験し、キャリアを着実に積み上げています。今後のさらなる飛躍が期待されるアクション俳優です。

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