米田勲

米田勲（よねだ いさお）

米田勲は、1914年（大正3年）3月28日に生まれ、1965年（昭和40年）7月15日に51歳で亡くなった、昭和期の教育者、労働運動家、そして政治家です。彼は参議院議員を1期務めました。

経歴

米田勲は北海道出身で、1933年（昭和8年）に札幌師範学校を卒業しました。卒業後、彼は北海道内の小学校や中学校で教員として勤務しました。具体的には、空知郡栗沢南小学校、三笠幾春別国民学校、由仁小学校、そして三笠中央中学校で教鞭を執りました。

戦後、米田勲は北海道教職員組合（北教組）において、本部役員として活動に専念するようになります。1953年（昭和28年）からは、北教組中央執行委員長として3期にわたりその任を務めました。また、全北海道労働組合協議会議長を2期、道炭労準政治局員も務めるなど、労働運動においても重要な役割を果たしました。1956年（昭和31年）10月からは、日本社会党北海道支部連合組織部長として常務に専任されました。

1955年（昭和30年）9月には、北教組中央執行委員長として、小中学校における教科書関係事件に関し、衆議院行政監察特別委員会に証人として喚問されるという経験もしています。

政治家としては、1956年（昭和31年）7月の第4回参議院議員通常選挙に、北海道地方区から社会党公認で出馬しましたが、この時は落選しました。しかし、1959年（昭和34年）6月の第5回通常選挙に出馬し、見事当選。参議院議員として1期を務めることとなりました。参議院議員在任中は、北海道開発審議会委員、社会党選挙対策事務局長、同顧問などの要職を歴任しました。

1965年（昭和40年）7月15日、米田勲は51歳でその生涯を閉じました。その功績を讃えられ、死没日をもって勲三等旭日中綬章が追贈され、正五位に叙されました。

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第22版 下』人事興信所、1964年。
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
* 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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