米田咲良

米田 咲良

米田 咲良（よねだ さくら）選手は、2000年11月30日に兵庫県で生まれた日本の女子野球選手です。主に内野手としてグラウンドに立ち、血液型はA型。高校は野球強豪校として知られる履正社高等学校を卒業しています。

彼女の野球キャリアにおいて、一つの大きな転機となったのは、女子プロ野球リーグへの挑戦でした。2018年6月19日から3日間にわたって開催された入団テストに合格し、プロ選手としての道を歩み始めます。厳しいプロの世界で、内野手としてのスキルを磨いていきました。

プロ在籍期間中、米田選手はいくつかのチームで経験を積みました。2019年9月19日から10月6日までの期間には、愛知ディオーネへ期限付きで移籍するという経験もしています。これは、チーム状況や選手起用の都合によるものであり、短期間ながら新たな環境でのプレーを経験しました。

迎えた2020年シーズンは、リーグ全体の選手数が減少した影響もあり、所属はレイアでありながら、試合が開催される際には京都フローラの選手として出場するという、異例の形で活動を続けました。このシーズンは、所属と出場チームが異なるという特殊な状況下で、選手としての適応力が求められる一年となりました。

しかし、2020年12月15日、米田選手は所属していた女子プロ野球リーグを退団することを発表しました。プロとして経験を積んだ彼女は、新たな野球人生の道を模索することになります。

プロ退団後も、米田選手の野球への情熱は衰えませんでした。2021年1月6日には、社会人女子硬式野球チームであるGOODJOB女子硬式野球部に所属することを公にしました。現在はこのチームで、プロでの貴重な経験を生かしながら、選手として更なる向上を目指しています。

プロ野球リーグでのプレーにおいて、彼女はいくつかの記録を刻んでいます。

公式戦における初の出場と初打席は、2019年9月23日に行われた京都フローラ戦でした。この試合の6回裏に代打として起用され、京都フローラの投手であった坂原愛海選手と対戦しましたが、結果は遊撃手へのゴロとなりました。

プロ入り後の待望の初安打は、2020年6月23日の埼玉アストライア戦で生まれました。7回表の打席で、相手投手・黒長桃可選手から放った打球が左中間を破るタイムリー二塁打となり、この一打でランナー二人がホームに生還。チームに2点をもたらすと同時に、彼女にとってプロ野球での初めての安打、そして適時打、長打となりました。2020年シーズン終了時点での年度別打撃成績も記録されています。

米田選手が背負ってきた背番号にも変化があります。女子プロ野球在籍期間である2019年から2020年までは「36」番を着用していました。そして、2021年にGOODJOB女子硬式野球部に移籍してからは、背番号を「10」に変更し、新たな番号と共にプレーを続けています。

若くしてプロの世界に挑戦し、様々な経験を経てアマチュアの舞台で活躍を続ける米田咲良選手。内野手としてチームに貢献する彼女の、今後の更なる活躍が期待されます。

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