粕毛川

粕毛川は、秋田県山本郡藤里町を流れる河川であり、米代川水系の藤琴川の支流にあたります。

地理

秋田県と青森県の県境に位置する白神山地の高峰、二ツ森（標高1,086m）に源を発する三蓋沢と善知鳥沢が合流し、東へ流れます。その後、下沢、小東又沢、東又沢を合わせ、粕毛川となります。さらに、長場内岳（標高946m）を源とする多くの沢や川を集めながら南へと流れ、粕毛地区付近で藤琴川と合流します。

川の名前は、流域の主要な集落である粕毛に由来します。粕毛川の源流部は、世界遺産に登録されている白神山地の核心地域に位置しており、手つかずの自然が残されています。

上流には、1970年（昭和45年）に完成した素波里ダムがあり、その結果として素波里湖が形成されました。素波里峡は藤里峡の一部を構成しており、美しい景観を楽しむことができます。

素波里ダムによってできた素波里湖周辺には、国民休養地である素波里園地が整備されています。さらに上流の沢沿いの林道を進むと、藤里駒ケ岳や小岳の登山口にアクセスできます。

支流

長場内川

流域の自治体

秋田県藤里町

その他

粕毛川流域は、豊かな自然に恵まれており、四季折々の美しい景観が楽しめます。特に、ブナ原生林に代表される白神山地の自然は、訪れる人々を魅了します。また、上流部の素波里湖では、カヌーや釣りなどのアクティビティも楽しむことができます。しかし、近年では、過疎化や高齢化が進んでおり、地域経済の活性化が課題となっています。

参考資料

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 『角川日本地名大辞典 5 秋田県』 角川書店、1980年3月8日。ISBN 4-04-001050-7。

外部リンク

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