紀伊国の式内社一覧

紀伊国の式内社一覧

『延喜式』神名帳とは、平安時代中期に編纂された律令の施行細則である『延喜式』の中に含まれる、全国の神社をリスト化したものです。この神名帳に記載されている神社は「式内社」と呼ばれ、当時の朝廷から重要視されていた神社であることがわかります。

本記事では、この『延喜式』神名帳に記載されている紀伊国（現在の和歌山県）の神社、すなわち「紀伊国の式内社」の一覧をまとめました。また、神名帳には記載されていないものの、当時に存在したと考えられる「式外社」についても紹介します。

式内社

『延喜式』神名帳には、紀伊国に鎮座する神社として、以下の合計31座28社が記載されています。

大社: 13座13社（うち名神大社12座12社）
小社: 18座15社

大社の中でも特に格式が高いとされる「名神大社」が12社も含まれていることから、紀伊国が当時、宗教的に重要な地域であったことが伺えます。

式外社

「式外社」とは、『延喜式』神名帳の編纂当時には存在していたにもかかわらず、何らかの理由で神名帳に記載されなかった神社のことです。これらの神社は、必ずしも格式が低いというわけではなく、地域によっては重要な役割を果たしていたと考えられます。

参考文献

本記事を作成するにあたり、以下の文献を参考にしました。

皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』（大岡山書店、昭和4年）- 国立国会図書館デジタルコレクション
『延喜式 第2』（日本古典全集刊行会、昭和4年）- 国立国会図書館デジタルコレクション
中世諸国一宮制研究会 編『中世諸国一宮制の基礎的研究』岩田書院、2000年。ISBN 978-4872941708。

関連項目

紀伊国神名帳

外部リンク

* 紀伊国 式内社31座 - 國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」



本記事を通じて、古代紀伊国の神社に関する理解を深めていただければ幸いです。式内社、式外社、それぞれの歴史的背景を考慮することで、神社の持つ文化的意義をより深く捉えることができるでしょう。

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