紅花資料館

紅花資料館の紹介

紅花資料館（べにばなしりょうかん）は、山形県西村山郡河北町に位置する資料館で、地域の貴重な文化や歴史を伝えています。この資料館は、全国で唯一のベニバナに特化した施設として知られています。「べに花の里」として名高い河北町にあり、ここでは地域の資源であるベニバナに関する多彩な資料の展示が行われています。また、雛人形を含む多様な展示物が、来館者に河北町の伝統と歴史を紹介しています。

材料と展示物のひとつひとつ

紅花資料館の設立は、1984年（昭和59年）のことで、資料館の基礎資料は約5,000点にものぼります。これらの資料は1982年（昭和57年）に寄贈され、その中には武器、生活用品、古文書が含まれており、地域の歴史を学ぶには最適な場所となっています。館内には、特に印象的な建物や展示エリアが点在しており、それぞれが紅花や地域文化に深い関連があります。

館内の主な施設

長屋門

長屋門は江戸末期に建設された歴史的な建造物で、塀の上部には紅殻を加えた仕上げがなされています。古き良き日本の建築様式を感じさせる門です。

武者蔵

1833年に建設された武者蔵は、さまざまな民俗資料を展示するためのスペースとして利用されています。

工房くれない

この施設では、町内に残る伝統的な蔵を移転して復元したもので、紅花染やわら細工といった地域の伝承工芸を体験できる学習の場となっています。

紅の館

紅の館では、各時代の雛人形や紅染衣装が展示され、訪れる人々に華やかな伝統行事の歴史を紹介しています。

御朱印蔵

1863年に建てられた御朱印蔵は、朱印状の収蔵庫として利用されています。棟梁には松田仁作が携わり、細谷藤吉が設計を手掛け、彫刻には高山文五郎の作品が見受けられます。

座敷倉

座敷倉は町内で最も古い蔵の一つで、後に座敷倉として改造され、客室として利用されてきました。

物産館

物産館では、紅花に関する商品や、町内の特産品を地元の人々や訪問者に向けて販売しています。

入館料と開館時間

紅花資料館の入館料は、個人の場合、一般400円、高校生150円、小中学生70円です。団体（20人以上）での訪問の場合は、一般350円、高校生120円、小中学生50円でお楽しみいただけます。開館の時間は、3月から10月までの間は9:00から17:00まで、11月から2月は9:00から16:00までです。毎月第2木曜日は休館日ですが、祝日の場合は翌日にずれます。また、年末年始は12月29日から1月3日まで休館となります。

交通アクセス

紅花資料館へのアクセスは、JR東日本の奥羽本線を利用し、さくらんぼ東根駅から車で約15分です。この立地条件から、観光客や地元住民にとって便利なアクセスが確保されています。

紅花資料館は、河北町の魅力を存分に感じることができる特別な施設です。地域の歴史、伝統、そして文化を学び、楽しむために、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

もう一度検索