紅蓮 (コードギアス)

紅蓮（コードギアス）

『コードギアス反逆のルルーシュ』に登場する、紅月カレンが搭乗するKMF（Knightmare Frame）の総称、または通称です。ここでは、紅蓮弐式を中心に、その改良・発展型である紅蓮可翔式、紅蓮聖天八極式、紅蓮特式について解説します。

概要

初の純日本製KMFとして黒の騎士団に提供された機体であり、エースパイロットである紅月カレンが搭乗し、黒の騎士団最強のKMFとして数々の戦いで活躍しました。機体の基本カラーは赤です。

紅蓮弐式

第七世代KMFに相当する性能を持つ、黒の騎士団最強のKMFです。「弐式」は開発順のナンバリング「Type-02」の和訳であり、初期設定では日本陣営のKMFで唯一開発ナンバーを愛称に含んでいました。後に「紅蓮壱式」が登場したことで設定が変更され、「〜式」は開発ナンバーとは別の意味を持つようになりました。製造母国も当初は「完全な日本製」とされていましたが、後に「ブリタニア軍のインド軍区」、さらに「中華連邦インド軍区」へと変更されています。

コックピットはバイク型のシートとグラスコクピットを採用し、操縦OSは「紅蓮弐式起動式」です。最大の特徴は、鋭利な爪状の指を持つ巨大な右手と、クランク伸縮機構を備えた右腕です。高機走駆動輪（ランドスピナー）は、接地圧可変タイヤにより、不整地でも安定した走行を可能にしています。小説版ではガニメデ式の構造を採用し、高い機動性を実現しています。

主武装は、右腕に内蔵された「輻射波動機構」です。これは、高周波を対象物に直接照射し、熱量を発生させて破壊するシステムで、敵KMFの装甲や武装を加熱破壊するだけでなく、輻射波動で砲撃を防ぐ防御壁としても機能します。右腕は伸縮機構により、離れた間合いでも攻撃可能です。ただし、右腕が破損すると戦闘能力が大幅に低下するという弱点があります。エネルギーは専用カートリッジから供給されます。

その他、鎧通しと十手を融合させた特殊鍛造合金製小型ナイフ・呂号乙型特斬刀、左腕内蔵のグレネードランチャー、チャフスモークなど、多彩な武装を備えています。

紅蓮弐式甲壱型腕装備

ブラックリベリオンでランスロット・エアキャヴァルリーとの戦闘で右腕を破壊された際、予備パーツで作られた応急代替右腕・甲壱型腕を装備した形態です。輻射波動機構は備えていますが、爪の減少、伸縮機構の簡略化、出力・連射力の低下など、性能は劣化しています。

紅蓮可翔式

ラクシャータが開発した飛翔滑走翼や、新型右腕パーツ「徹甲砲撃右腕部」を装備した強化型です。頭部形状も変更されています。飛翔滑走翼により空中飛行が可能となり、基部にはミサイルポッドも内蔵されています。

「徹甲砲撃右腕部」は、輻射波動を遠距離へ照射できる「輻射波動砲弾」を搭載しています。砲弾は収束・拡散の切り替えが可能で、遠距離の敵を攻撃するロングレンジ照射と、広範囲の敵を攻撃するワイドレンジ照射の2パターンがあります。

紅蓮聖天八極式

神虎との戦いで鹵獲された紅蓮可翔式を、ロイドとセシルが全面改修した強化型です。「聖天八極式」の名称は、起動画面に表示された文言の頭文字を日本語訳したものです。

外観は大きく変わり、当初はナイトオブセブンの乗機も想定されていましたが、過度のハイスペック追求により、極超高性能機として完成しました。スペック上はランスロット・アルビオンをも凌駕します。

背部にはエナジーウイングが装備され、エネルギー翼で全身を覆う防御姿勢での超高速突撃が可能です。徹甲砲撃右腕部は輻射推進型自在可動有線式右腕部へと改良され、ハドロンブラスターすら防御可能な出力に加え、攻撃バリエーションも増加しました。スラッシュフィスト機能や大型飛燕爪牙、強化された呂号乙型特斬刀も備えています。

最終決戦ではランスロット・アルビオンと互角の戦いを繰り広げ、大破させました。大戦後はラクシャータによって修復され、次世代機開発の実験機として扱われています。

紅蓮特式

『復活のルルーシュ』に登場する機体です。十分な補給を受けられる環境下での運用を前提に再設計されており、カラーリングは深紅に変更されています。「輻射推進型自在可動有線式徹甲砲撃右腕部」は威力が増し、小型ブレードが追加されています。その他、複合誘導飛燕爪牙や試製一號熱斬刀を備えています。

紅蓮特式火焔光背

紅蓮特式がフレームコート「火焔光背」を装着した形態です。拠点制圧および防衛に特化しており、キャタピラを備えています。武装は巨大腕「大輻射増幅型波動撃滅右腕部」と「可変大型熱斬刀」で構成されていますが、機動性が低下するという欠点があります。

紅蓮 (コードギアス)