純情元年五月五日 -LOVE from HONOLULU-

シブがき隊の5枚目のオリジナル・アルバム『純情元年五月五日 -LOVE from HONOLULU-』は、1984年5月5日にリリースされました。このアルバムは、シブがき隊の作品として初めてCD化されたという点で、音楽史においても特筆すべき作品です。

特徴

常夏の島、ハワイでレコーディングが行われた本作は、そのタイトルからも連想されるように、開放的でアダルトな雰囲気が漂っています。従来のアイドル路線から一歩踏み出し、より音楽的な深みを追求した意欲作と言えるでしょう。

アルバムはSIDE AとSIDE Bに分かれており、それぞれ異なる魅力を持った楽曲が収録されています。

SIDE A

1. 禁断の果実
森雪之丞が作詞、水谷竜緒が作曲・編曲を手掛けた、妖艶な雰囲気漂うナンバー。シブがき隊の新たな一面を垣間見ることができます。
2. 危険一瞬!
三浦徳子が作詞、後藤次利が作曲・編曲を担当。疾走感溢れるサウンドが特徴的な、スリリングな楽曲です。
3. MIDNIGHT 2 CALL -布川敏和
布川敏和のソロ曲。飛鳥涼が作詞・作曲、平野孝幸が編曲を担当。都会的なメロディーが印象的なバラードです。
4. 六本木CRY
売野雅勇が作詞、後藤次利が作曲・編曲を手掛けた、都会の孤独を描いたナンバー。アダルトなシブがき隊を感じさせます。
5. 絶叫ハートエイク -薬丸裕英
薬丸裕英のソロ曲。売野雅勇が作詞、水谷竜緒が作曲・編曲を担当。情熱的な歌声が響く、エモーショナルな楽曲です。

SIDE B

1. サムライ・ニッポン
売野雅勇が作詞、後藤次利が作曲・編曲を担当。和のテイストを取り入れた、ユニークなナンバー。シブがき隊の遊び心が光ります。
2. 夜明けの砂漠 -本木雅弘
本木雅弘のソロ曲。岡田冨美子が作詞、南佳孝が作曲、水谷竜緒が編曲を担当。哀愁漂うメロディーが心に染み渡るバラードです。
3. 危険なキス
森雪之丞が作詞、水谷竜緒が作曲・編曲を手掛けた、セクシーな雰囲気の楽曲。大人のシブがき隊を演出しています。
4. ウィーク・ポイント
三浦徳子が作詞、後藤次利が作曲・編曲を担当。ポップでキャッチーなメロディーが印象的な、聴きやすいナンバーです。
5. My Way My Love宣言
阿木燿子が作詞、宇崎竜童が作曲、甲斐正人が編曲を担当。力強いメッセージが込められた、情熱的な楽曲です。

『純情元年五月五日 -LOVE from HONOLULU-』は、シブがき隊の音楽性の幅広さを示すとともに、アイドルからアーティストへと成長していく過程を記録した重要な作品と言えるでしょう。CD化されたことで、より多くの音楽ファンに届けられるようになったという点でも、その意義は大きいと言えます。

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