素交会

素交会の概要

素交会（そこうかい）は、旧民進党内で活動していた政治的グループで、別名「旧大畠グループ」とも呼ばれています。このグループは、2011年の民主党代表選で鹿野道彦農林水産大臣を支持した国会議員を中心に結成されました。「素交会」という名称は、陽明学者・安岡正篤の言葉「素心の交」から取られ、鹿野自身が命名しました。

成立の背景

2011年8月、菅直人内閣総理大臣が辞意を表明したことで、民主党内での状況が変わりました。これを受けて、鹿野を支持する議員たちが力を合わせ、8月31日に素交会が誕生しました。メンバーは、菅政権下の執行部や小沢グループから距離を置く中間派が中心であり、かつて鳩山グループの会長を務めた大畠章宏や、農林水産副大臣の篠原孝などのベテラン議員が名を連ねました。特に、反新自由主義の意見を持つ議員や、TPPに対して慎重な姿勢を示す議員が多く所属していたことが特徴です。

沿革

鹿野会長時代

2011年の民主党内では、菅首相を下ろす動きが盛んになっていました。鹿野を支持する議員たちは、6月30日にブレインストーミングの会合を開き、8月19日に正式に代表選への出馬を要請しました。鹿野は、初回投票では4位に止まりましたが、最終的には民進党の新リーダー、野田佳彦を支持する形で出馬しました。その後、素交会が結成され、野田内閣で鹿野が農林水産大臣に再任されました。

内閣が改造される中で、素交会は活動を続けましたが、2012年には内部での批判も生じ、特に李春光事件が浮上した際には、大きな痛手を受けました。9月の代表選では、鹿野自身が野田に敗れたものの、党副代表に選ばれました。

大畠会長時代

2012年12月の衆議院選挙では、多くのメンバーが落選し、この結果を受けて大畠章宏が新会長に就任しました。代表選では素交会は海江田を支持し、彼が当選すると大畠が党代表代行に就任しました。2014年には長妻昭を支持する動きがありましたが、この時期から世代交代が模索され、2016年には大島敦が会長に就任しました。

大島会長時代

2016年3月、民進党が設立されると、素交会はその中で活動を継続しました。特に、2017年9月の代表選では前原誠司を支持しましたが、最終的に蓮舫に敗れました。数回の選挙を経て、グループの活動は続きましたが、2018年2月28日に解散されました。その後、国民民主党が結成され、素交会のメンバーが新たな形で政治活動を行っています。

所属国会議員

素交会は多様な議員が参画しており、解散時には衆議院議員の大島敦、篠原孝、参議院議員の増子輝彦などが名を連ねていました。また、最初の時期から多くのベテランや新進の議員が加入し、様々な政治的立場の議員が共存していました。

まとめ

素交会は、二大政党制の中で形成された中間派のグループとして、時に波乱や困難を乗り越えながら活動してきました。政治的な決断や選挙戦において、さまざまな議員が集い、意見を交わしながら進めてきた軌跡は、今後の日本の政治においても大きな意味を持つでしょう。

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