紫SHIKIBU (吉本興業所属)

紫SHIKIBU - 竹馬アイドルユニットの足跡

紫SHIKIBU（むらさきしきぶ）は、日本のお笑い芸人たちによるユニークな音楽グループで、吉本興業に所属していました。このグループは、世界のナベアツがプロデュースする竹馬アイドルユニットとして、2008年12月に結成され、2009年2月11日にシングル「LOVEなんだよ」でCDデビューを果たしました。しかし、2011年3月には事実上解散してしまいました。

グループの発起

2008年4月、ナベアツは新しいギャグの一環として「竹馬に乗って踊る新しいアイドル」の募集を始めました。竹馬の経験者を集めて、その新しいスタイルを模索していく過程で、メンバーが少しずつ固まっていきました。同年8月には、TBS系列の『あらびき団』で竹馬を使用したピンネタを初披露し、注目を集めることとなりました。

メンバーの紹介

初期のメンバーには、ナベアツを筆頭に、ゴリ（ガレッジセール）や田中直樹（ココリコ）が参加していました。特にナベアツはリーダーとして楽曲の作詞・作曲を手掛け、グループの音楽スタイルを確立しました。メンバーは全員吉本興業に所属しており、結成当初は結婚している方が多く、参加するメンバーは「紫」と「SHIKIBU」の二つに分かれていました。特に、竹馬の経験がなかったナベアツの相方である山下しげのりは、力を入れて練習を重ねた結果、2009年5月にメンバーに加入することが実現しました。

音楽活動

デビュー曲の「LOVEなんだよ」はオリコンで最高15位を記録し、グループの知名度を確立しました。また、2009年には2ndシングル「イヲピにかえて」をリリースし、若干の成功を収めました。さらに、2010年には映画『スパイアニマル・Gフォース』の応援歌「飛び出せ!Gフォース!」も手掛け、グループの活動は多岐にわたっていました。

解散までの道のり

しかし、2011年3月、リーダーの渡辺が落語家に転身することとなり、グループは解散を余儀なくされました。その後も、メンバーの動向は続々と変化があり、2017年には山下が退社し、2019年には宮迫が吉本興業を離れるという結果となりました。

メンバー構成

グループのメンバーは、子持ち組の「紫」と子なし組の「SHIKIBU」に分けられていました。それぞれの通称もユニークで、たとえば宮迫博之は「緑の稲妻」、ゴリは「赤い竜巻」、田中直樹は「黄色いペガサス」といったように身体的特徴や風貌から名付けられました。最終的には、メンバー全員が個性的でありながらも、一つのユニットとしてまとまった独特の存在感を持っていました。

社会的影響

紫SHIKIBUの最大の魅力の一つは、単なる音楽ユニットにとどまらず、竹馬という新たなエンターテイメントスタイルを確立した点にあります。このユニットは、音楽と笑いを融合させ、観客に新しい楽しみを提供することに成功しました。彼らの活動は、一部のファンにとって忘れられない思い出となっており、日本のエンターテイメントシーンにおける一つの出来事として今も語り継がれています。

もう一度検索