終楽章 (薬師丸ひろ子の曲)

終楽章（しゅうがくしょう）

「終楽章」は、1988年3月30日に通販した薬師丸ひろ子の通算10枚目のシングルです。このシングルは、彼女の5枚目のアルバム『Sincerely Yours』からの先行リリースとなっており、前作「胸の振子」から約6ヶ月ぶりの新曲です。リリース元は、当時の東芝EMI（現在のユニバーサルミュージック）です。

背景

この楽曲は、薬師丸ひろ子がフジテレビ系列の音楽番組『夜のヒットスタジオ・デラックス』に、リリース翌日からマンスリー・ゲストとして5週連続出演した際に注目を集めました。彼女はこの番組内で毎週異なるレパートリーを披露し、その後「Tea Party -卒業記念-」として映像化されたライブパフォーマンスが話題となりました。

「終楽章」の作詞・作曲には竹内まりやが関わっており、このシングルが発売されたのは彼女にとっても特別な意味を持つものでした。歌詞では、女性が二人の関係を終わらせる決断をする場面が描かれています。竹内はこの曲について、「ひろ子ちゃんの声に大いに救われてますけど、女性の強さが表れてるというか、けっこう主張のある主人公ですよね」と語り、恋愛の複雑な感情やドラマを表現したことが評価されています。彼女はさらなるドラマティックな要素として、恋の終わりや再会、未練などの陰影が大切だと指摘しています。この曲は、竹内が自身のアルバム『Denim』で2007年にセルフカバーをしました。

収録曲

1. 終楽章（4分39秒）
作詞・作曲：竹内まりや、編曲：新川博
2. DISTANCE（4分55秒）
作詞・作曲：薬師丸ひろ子、編曲：新川博

B面曲の「DISTANCE」は、薬師丸自身が作詞・作曲を担当しており、彼女のオリジナルな視点が感じられる曲となっています。

脚注

「終楽章」に関する情報は、さまざまなメディアや資料に記載されており、特に音楽愛好者に取っては貴重な楽曲として記憶されています。彼女の音楽キャリアや影響力を考えると、『薬師丸ひろ子 TWIN BEST』や『薬師丸ひろ子・シングルズ』など、関係する作品にアクセスすることでより深く理解することができるでしょう。

関連作品

• - 薬師丸ひろ子 TWIN BEST
• - 薬師丸ひろ子・シングルズ

音楽の影響

1988年は、日本の音楽シーンにとっても印象深い年でした。多くのアーティストが新しいスタイルや音楽を持ち込み、音楽文化に大きな変革をもたらしました。「終楽章」もその流れの一部であり、薬師丸ひろ子の独自の魅力と歌唱力が改めて評価されることとなりました。

このシングルは、今でも多くの人々に愛され続けており、薬師丸ひろ子の象徴的な作品として位置付けられています。

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