Denim

アルバム『Denim』の概要

『Denim』（デニム）は、竹内まりやの通算10枚目となるオリジナルアルバムで、2007年5月23日にワーナーミュージック・ジャパンからリリースされました。このアルバムは、2003年に発売されたカヴァーアルバム『Longtime Favorites』以来となる新作アルバムであり、完全な新作オリジナルアルバムを待ちわびるファンにとって、非常に意味のある作品となりました。

リリースの経緯

『Denim』は、2007年5月16日の発売予定から一週間延期され、予約の多さや制作の複雑さが原因とされました。竹内まりやは、2006年に山下達郎からのアルバム制作の発表があり、期待が高まる中での新作でした。同年4月11日には、26年ぶりにNHK音楽番組『SONGS』に出演し、非常に注目を集めたのです。アルバムの初回限定盤には、シングルB面曲中心のボーナスCD「Vintage Denim」が付属されており、竹内まりやの没後未収録楽曲の貴重なアーカイブとなっています。

アルバムの仕様と初回盤の人気

初回盤と通常盤は共に税込3059円で販売され、価格は同じですが、収録内容には仕様の違いが存在します。特に初回盤については、予約時点で完売となるほどの人気を誇りました。さらに、初回盤には特別に制作された歌詞カードが付属され、楽曲に関する秘話も掲載されています。

コラボレーションと記念日の重なり

また、アルバム発売に合わせてデニムブランド「EDWIN」とのコラボデニムも登場。タイトルの「デニム」は、収録曲「人生の扉」の歌詞に由来しており、非常にパーソナルな意味を持っています。実際にこの年の4月6日、山下達郎との結婚25周年を迎える年に、特別な意味合いを持つ作品としてリリースされたことも注目されました。

チャートでの成功

『Denim』は、オリコンアルバムチャートで1位を獲得し、その後59週もランキングに留まり続けたロングセラー作品となりました。竹内まりやは52歳2か月という年齢での1位獲得は、女性ソロアーティストとして史上最高齢記録を樹立しました。さらに、20代から50代までの4つの年代でのアルバムチャート1位を達成したことでも話題になりました。

収録曲と楽曲解説

このアルバムには、特に話題性の高い楽曲が収められています。例えば、「君住む街角」はミュージカル『マイ・フェア・レディ』からのカヴァーで、テレビ番組『ブロードキャスター』でも取り上げられていました。さらに、「返信」や「スロー・ラヴ」といった楽曲も、テレビドラマで使われ、多くのリスナーに愛されました。

「人生の扉」は本アルバムの象徴とも言うべき楽曲で、「デニム」というタイトルとの繋がりを感じさせます。これらの楽曲は、竹内まりやの作詞作曲家としてのスキルや、情感豊かな歌声が堪能できる一枚のアルバムに凝縮されています。

まとめ

『Denim』は、竹内まりやの作品の中でも特に記念碑的な存在であり、彼女の音楽活動の素晴らしさを再確認させてくれる作品です。その多様な楽曲群は、ファンにとっての特別な存在として永遠に記憶され残ることでしょう。

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