経団連会館

経団連会館

経団連会館は、東京都千代田区大手町に所在する超高層ビルであり、日本経済団体連合会（経団連）の本部機能などを担っています。現在の建物は、大手町地区の再開発事業によって2009年に完成しました。

(旧)経団連会館

1960年、経団連の第2代会長である石坂泰三が会館建設を提唱し、同年10月に建設が正式決定しました。建設地には、大蔵省印刷局跡地である国有地が選定され、1963年に払い下げが決定しました。

1964年6月に着工し、経団連創立20周年にあたる1966年10月に竣工した旧経団連会館は、当時としては大規模な建築物でした。地下5階、地上18階、延床面積は約43,000m²という規模であり、耐震診断を必要としないほどの構造的な強さを備えていました。建物の前面には池と噴水が設けられ、敷地内には車を回転させるための空間も確保されました。また、アルミ製のアーチ状の庇が特徴的な外観を形成していました。維持管理の質の高さが評価され、1997年にはBELCA賞を受賞しました。しかし、再開発事業のため、隣接するJAビル、日本経済新聞東京本社ビルとともに2009年に解体されました。跡地には、西隣の区画にあった公庫ビルなどの機能を統合した大手町フィナンシャルシティが2012年に完成しました。

建替事業

都市再生プロジェクトの一環として、2003年に旧経団連会館の西側にあった大手町合同庁舎の立ち退きが決定し、その跡地が払い下げられることになりました。2005年、経団連は再開発計画への参加を決定しました。都市再生機構による区画整理事業により、経団連会館、JAビル、日経新聞ビルを合同庁舎跡地に移転する再開発が行われることになりました。

新しい経団連会館は2007年4月に着工し、約2年の工期を経て2009年4月に竣工しました。東から経団連会館、JAビル、日本経済新聞社東京本社ビルの3棟が並び、日比谷通りに面した経団連会館の高さを122mに抑えることで、北側の圧迫感を軽減しています。

低層部と地下は「大手町カンファレンスセンター」として一体的に利用されており、経団連会館部分の2階から5階には、経団連ホールや国際会議場、大小の会議室が設けられています。高層部の外周は、H型鋼とガラス繊維補強コンクリート板を組み合わせた細柱が特徴で、室内空間から柱を排除し、直射日光の侵入を抑える役割を果たしています。JAビルとの間には、里山をモチーフにした庭園「スカイガーデン」が整備されています。

新たな経団連会館は、日本経済団体連合会が建物面積の約半分を使用するほか、三菱地所、NTT都市開発、東京建物、サンケイビルの4社が事業パートナーとしてテナントスペースの運営を行っています。

主な入居団体等

日本経済団体連合会
住友林業本社
電気事業連合会

関連項目

経団連レファレンスライブラリー

外部リンク

経団連会館カンファレンス
大手町カンファレンスセンター

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