結核予防会

公益財団法人結核予防会について

公益財団法人結核予防会（Japan Anti-Tuberculosis Association）は、結核の予防と治療を目的とする日本の公益法人です。結核に関する専門的な医療を提供することで国民の健康増進に貢献するとともに、国際的な視点から途上国の結核対策にも積極的に取り組んでいます。

組織と運営

結核予防会は、元厚生労働省（健康局結核感染症課）所管の団体であり、現在は文仁親王妃紀子様が総裁を務めています。本部と各都道府県支部が連携し、全国的な活動を展開しています。支部には、専業で事業を行う支部と、地元の法人格を持つ団体が兼業で事業を行う統合団体があります。

沿革

結核予防会は、1939年（昭和14年）に香淳皇后の令旨に基づき設立されました。設立当初より、結核を中心とする疾病の予防啓発、調査研究を主な事業としています。

初代総裁

秩父宮妃勢津子様（1939年5月 - 1994年）

第2代総裁

秋篠宮妃紀子様（1994年4月 - 現在）

名誉総裁

秩父宮妃勢津子様（1994年4月 - 1995年8月）

主な事業内容

結核予防会は、以下の事業を柱として活動しています。

病院運営: 複十字病院や新山手病院などの医療施設を運営し、結核をはじめとする呼吸器疾患の診療を行っています。
結核の研究・啓発事業: 結核研究所を中心に、結核に関する調査研究や予防啓発活動を実施しています。
検診事業: 結核の早期発見のため、各種検診事業を推進しています。

主な運営施設

総合健診推進センター: 東京都千代田区に所在し、各種健診を行っています。
結核研究所: 東京都清瀬市に所在し、結核に関する研究を行っています。
複十字病院: 東京都清瀬市に所在し、結核を中心とした呼吸器疾患の専門病院です。
新山手病院: 東京都東村山市に所在し、地域医療に貢献しています。
介護老人保健施設 保生の森: 東京都東村山市に所在し、高齢者医療・福祉に取り組んでいます。

都道府県支部

北海道から九州まで、沖縄県を除く全国の都道府県に支部が設置されています。

北海道・東北
関東・甲信越
東海・北陸
近畿
中国・四国
九州

関連情報

複十字シール: 結核予防運動のシンボルとして知られています。
結核、感染症、法定伝染病: 結核は感染症の一つであり、日本では法定伝染病に指定されています。
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律: 感染症対策に関する日本の法律です。
国立療養所: 結核患者の治療を行っていた施設です。
日本結核病学会: 結核に関する研究を行う学術団体です。
秩父宮妃賜杯競輪・秩父宮妃記念杯（競艇）: 結核予防会が後援する競技会です。
ACジャパン: 過去に結核予防の啓発キャンペーンを支援した広告団体です。

著名人による支援

藤村俊二: 2008年度のCMに声で出演しました。
ビートたけし: ストップ結核大使として、2009年度のCMに出演しました。
JOY: 自身も結核経験者であり、ストップ結核ボランティア大使として啓発活動を行っています（2015年度のCM出演）。
斉藤英二郎: 漫画「ブラックジャックによろしく」の主人公として、2016年度のCMに登場しました。

参考文献

島尾忠男著『結核と歩んで五十年』（結核予防会本部分室出版調査課、2003年）

外部リンク

公益財団法人結核予防会
厚生労働省健康局所管公益法人一覧
* 公益財団法人結核予防会結核研究所

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