続いてゆくのかな

FLYING KIDSのデビューアルバム『続いてゆくのかな』

1990年4月21日、ビクター音楽産業からリリースされたFLYING KIDSの記念すべきデビューアルバム『続いてゆくのかな』。このアルバムは、彼らの音楽的才能と個性を見事に反映した作品であり、日本の音楽シーンに大きな影響を与えました。

『三宅裕司のいかすバンド天国』からの楽曲収録

本作には、人気番組『三宅裕司のいかすバンド天国』で披露された楽曲が多数収録されています。この番組でFLYING KIDSは高い人気を獲得し、多くのリスナーにその存在を知らしめました。番組で培われたライブパフォーマンスの熱気や、オーディエンスとの一体感を想起させる楽曲の数々は、彼らのデビューアルバムにふさわしい輝きを放っています。

スガシカオ氏への影響

驚くべきことに、このアルバムはシンガーソングライターのスガシカオ氏にも大きな衝撃を与えました。インディーズ時代、この『続いてゆくのかな』を聴いたスガシカオ氏は、自分が目指していた音楽的境地を既にFLYING KIDSが実現していたことに衝撃を受けたと語っています。その影響は絶大で、音楽活動から一時離れるほどの大きな影響を与えたとされています。これは、FLYING KIDSの音楽的先見性と、その表現力の高さを示すエピソードと言えるでしょう。

収録楽曲の魅力

アルバムに収録されている楽曲は、FLYING KIDSの幅広い音楽性を示しています。キャッチーなメロディーと力強い演奏、そして詩情豊かな歌詞は、リスナーの心を掴んで離しません。軽快なリズムとメロディーが特徴的な楽曲から、じっくりと聴かせるバラードまで、多様な楽曲が収録されており、聴く者の心を揺さぶります。

特に、代表曲と言える「あれの歌」や「キャンプファイアー」、「行け行けじゅんちゃん」などは、彼らのライブパフォーマンスでも人気の高い楽曲であり、アルバムの中でも特に輝きを放っています。これらの楽曲は、FLYING KIDSの音楽性を象徴するものであり、彼らの代表作として広く認知されています。

また、イギリス童謡のカバーも収録されており、FLYING KIDSの音楽的視野の広さを感じさせる、意外性のある選曲となっています。

制作クレジット

アルバムの作詞は全て浜崎貴司氏が担当し、作曲と編曲はFLYING KIDSが中心となって行われました。ただし、一部楽曲においては飯野竜彦氏や加藤英彦氏も作曲に参加しており、多様な才能が結集した作品であることがわかります。

まとめ

『続いてゆくのかな』は、FLYING KIDSの才能と情熱が凝縮されたデビューアルバムです。数々の名曲と、スガシカオ氏への大きな影響というエピソードは、このアルバムが日本の音楽史に刻まれた重要な作品であることを物語っています。彼らの音楽的冒険の始まりを告げる、記念碑的な一枚と言えるでしょう。このアルバムを通して、FLYING KIDSの音楽の魅力を改めて感じることができるでしょう。そして、このアルバムが、音楽史に燦然と輝く一頁を刻んだことは間違いないでしょう。

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