綾真澄

綾 真澄（あや ますみ）

綾真澄は1980年1月1日生まれで、香川県坂出市出身の陸上競技選手です。彼女はハンマー投の元日本記録保持者であり、数々の大会で優れた成績を収めた実力派のアスリートです。

経歴の始まり

彼女のスポーツキャリアは、坂出市立白峰中学校のソフトボール部から始まりました。しかし、高校入学後、陸上競技に転向し、香川県立飯山高等学校の時にやり投を専門にしていました。3年生の頃には、国民体育大会に出場するまでに成長しました。

その後、中京大学体育学部に進学し、ハンマー投に転向しました。そこで室伏重信から指導を受け、彼女の成績は飛躍的に向上。大学2年時にはジュニア日本記録となる54m59を達成、さらには大学3年時に58m87の記録を打ち立てました。

国際舞台での活躍

2000年のアジア陸上競技選手権では、綾は初めて銅メダルを獲得し、活躍の場が広がっていきました。2001年の第85回日本陸上競技選手権大会では62m13の記録で優勝を飾り、日本新記録を樹立。この結果、世界陸上選手権エドモントン大会への出場権を手にしましたが、予選で敗退しました。

大学卒業後は、2002年に先物取引のグローバリーに入社し、同年の釜山アジア大会において銅メダルを獲得しました。ただ、この時期には腰痛に悩むことも多く、オリンピック出場を目指しましたが、室伏との競争に敗れてしまいました。2004年には、所属していたグローバリー陸上部が廃部となり、香川県へ帰郷します。

その後、丸善工業に所属し、2006年のドーハアジア大会では2大会連続の銅メダルを獲得するなど、さらなる成功を収めました。

後進への指導

2011年には日本選手権で4年ぶりに6度目の優勝を果たし、その年のアジア陸上競技選手権大会では、雨の中で67m19を投げ優勝を決めました。これは日本人選手初の快挙となった瞬間でした。さらに2012年には7度目の優勝を達成し、続けて2013年の日本選手権でも8度目の優勝を飾るなど、その偉業は続きました。

2014年の仁川アジア大会では、当初4位の結果でしたが、後に1位の選手がドーピングで失格となり、繰り上がりで銅メダルを得ることができました。綾の技術は、やり投の日本記録保持者から指導を受け、さらに高いレベルに達しました。

現在、彼女は香川県の四国学院大学香川西高校で陸上部の投擲コーチを務めており、若いアスリートたちの成長を支援しています。彼女の経験と知識は、後進の指導に活かされており、これからの選手たちにとって貴重な存在となっています。

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