総大将

総大将（そうだいしょう）とは

総大将とは、一軍以上の軍団を編成した際に、その全軍を指揮する最高位の武将を指します。特に、複数の大将が存在する軍団において、最高位の者を他の大将と区別するために用いられることが多い言葉です。総大将は、しばしば「惣大将」や「主将」、「総帥」とも呼ばれます。英語では「Captain general」と訳されます。

歴史的背景

総大将という概念は、日本の平安時代から戦国時代にかけての合戦において、全軍を率いる武将を指すために用いられました。この時代、武士団は戦闘における重要な組織であり、その長である棟梁は、自ら総大将を務めるか、一門や重臣など身分の高い者の中から選抜されることが一般的でした。

総大将の役割と権限

単一の武士団による軍勢では、総大将は陣中において大きな権限を持ちました。しかし、複数の武士団によって編成された連合軍の場合、各武士団はそれぞれ独立した指揮系統を持っていたため、総大将はあくまで盟主としての地位に過ぎず、権限は比較的弱いものでした。しかし、いずれの場合においても、全軍の頂点に立つ総大将の地位は、武将にとって非常に魅力的でした。

戦国時代の総大将

戦国時代に入ると、戦国大名は自家の軍制において、侍[[大将]]や足軽大将などの職制や階層を定めました。その中で、最も優れた武将の地位として「総大将」が位置づけられるようになり、一門や家臣の間でその地位を競い合うこともありました。

総大将の魅力

総大将は、軍を率いる上での最高責任者であり、戦の勝敗を左右する重要な役割を担っていました。そのため、武将たちはこぞって総大将の地位を望み、その地位を巡って争いも起こりました。総大将は、武将としての名誉と権威を示す象徴でもありました。

関連項目

大将軍
将軍
大将
総大将 - 侍[[大将]] - 足軽大将
海賊大将
備

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