緑川林造

緑川林造（みどりかわ りんぞう、1909年10月12日 - 1993年1月7日）は、秋田県出身の工学者であり、北海道工業大学（現・北海道科学大学）の第4代学長を務めました。工学博士の学位を持ち、応用化学、金属工学、電気冶金学の分野で顕著な業績を残しました。

生涯

緑川林造は、旧制弘前高等学校を経て、1933年に東京帝国大学工学部応用化学科を卒業しました。大学卒業後、1953年までの約20年間を中国で過ごし、旧満州鉄道中央試験所、山東省人民政府坽瓏礦業公司、中央政府重工業部山東鋁廠といった研究機関や企業で化学研究員として活動しました。この間、中国の工業発展に貢献し、貴重な経験を積みました。

帰国後の1954年、緑川林造は北海道立工業試験場化学工業部長に就任し、北海道の工業技術の向上に尽力しました。1957年には同試験場の場長に昇進し、1964年までその職を務めました。場長として、試験研究の推進や技術指導を通じて、北海道の産業振興に大きく貢献しました。

1964年、緑川林造は北海道大学工学部金属工学電気冶金学講座の教授に迎えられ、研究者、教育者としての道を歩み始めました。教授として、金属工学、電気冶金学の研究に取り組み、多くの優秀な人材を育成しました。

1973年4月、緑川林造は北海道工業大学機械工学科の教授に転じ、後進の指導に力を注ぎました。1976年4月には機械工学科主任教授に就任し、学科の発展に貢献しました。

1981年4月、緑川林造は北海道工業大学の第4代学長に就任しました。学長として、大学の教育・研究体制の充実、地域社会との連携強化に尽力し、大学の発展に大きく貢献しました。

受賞歴

緑川林造の業績は高く評価され、数々の賞を受賞しています。1959年には電気化学協会賞棚橋論文賞を受賞し、1984年には長年の功績が認められ、勲三等旭日中綬章を受章しました。

緑川林造は、工学者として、教育者として、北海道の工業発展に大きく貢献しました。その功績は、後世に語り継がれています。

関連事項

中国残留日本人
工学博士

外部リンク

北海道大学
北海道科学大学

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