緑町駅 (長野県)

緑町駅（みどりちょうえき）

緑町駅は、かつて長野県長野市に存在した長野電鉄長野線の駅である。現在の市役所前駅（旧錦町駅）よりもやや権堂駅寄りの位置にあった。

概要

長野電鉄の前身である長野電気鉄道は、当初、省線（現在のJR東日本）長野駅を起点として路線を建設する予定であった。しかし、計画ルートが長野市立長野尋常高等小学校鍋屋田部校（現在の長野市立鍋屋田小学校）の校庭にかかることが問題となり、権堂駅を起点に工事を開始せざるを得なかった。その後、ルートを校庭の東側に変更することでこの問題が解決し、1928年（昭和3年）6月24日に長野駅 - 権堂駅間が開業した。

この時、錦町駅（現在の市役所前駅）と共に開業したのが緑町駅である。緑町駅は相対式2面2線のホームを持ち、長野駅側に小さな駅舎が設けられ、切符の販売などが行われていた。しかし、待合室は設置されていなかった。1945年（昭和20年）8月10日、戦時中の節電を理由に緑町駅は休止された。そのまま終戦を迎えたものの、駅が復活することなく荒廃が進んだ。

その後、長野駅 - 善光寺下駅間の地下線（連続立体交差）化計画が進行し、1981年（昭和56年）3月1日に地下線での営業が開始された。これに伴い、緑町駅は錦町駅に統合されることとなり、市役所前駅として生まれ変わった。そのため、緑町駅は復活することなく、1981年（昭和56年）2月28日をもって廃止となった。

歴史

1928年（昭和3年）6月24日：長野 - 権堂間の地上線開業に伴い、錦町駅（現・市役所前駅）と共に開業。
1945年（昭和20年）8月10日：戦時節電のため休止（事実上の廃止）。
1981年（昭和56年）3月1日：長野 - 善光寺下間の地下化に伴い、地下駅となった錦町駅（同日「市役所前駅」に改称）に統合され、正式に廃止。

その他

長野電鉄の駅としては廃止されたが、同名の駅が神奈川県小田原市にある。伊豆箱根鉄道大雄山線の緑町駅である。

関連項目

日本の鉄道駅一覧
廃駅
緑町駅 (神奈川県)) - 神奈川県小田原市にある伊豆箱根鉄道大雄山線の駅。

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