緒川集人

緒川 集人（おがわ しゅうと）

緒川集人は、1975年11月5日に東京で生まれた日本のプロマジシャンであり、現在はロサンゼルスに在住しています。彼は、ウィザード・インの創設者であり、彼の師匠である柳田昌宏の指導のもとで若くしてマジックの世界に入りました。

マジックの旅の始まり

10歳でマジックの世界に足を踏み入れた緒川は、14歳で初めてアメリカへ渡ります。17歳の時には、Midwest Magic Jubileeのステージ部門で優勝し、その後ロサンゼルスのマジックの聖地、マジックキャッスルで初演技を行います。この際、居合わせた伝説的なマジシャン、マーク・ウィルソンから、「彼がジュニアというなら、我々はもっと勉強しなければならない」という賛辞を受けることになります。

プロとしてのキャリア

緒川は、NHKやフジテレビなどのメディアに多く出演し、1996年にマジックキャッスルのAcademy of Magical Artsのレギュラーメンバーの資格を取得。2002年からはハリウッドに活動の場を移し、世界中でのパフォーマンスを展開しています。彼のスタイルは、観客の近くで行うクロースアップマジックから、大規模なステージマジックまで多岐にわたります。

得意な技術とトリック

特に彼は、技巧を駆使したスライハンドとコインマジックに優れており、彼の代表的なトリックには『忍者リング』や『マッスルパス』があります。これらの技はアメリカでも広まり、彼自身がアメリカのマジシャンたちに紹介したことで有名になりました。また、2008年にはブラックプールマジックコンベンションで『Laws of Attraction』を演示し、賛辞を受けています。

多数の受賞歴

緒川は数々の賞を受賞しています。1993年のMidwest Magic Jubileeではグランプリ、2002年にはInternational Magic Conventionでグランプリを獲得。また、2003年にはAcademy of Magical Artsから「Magician of the Year」を受賞し、その後もいくつかの部門で受賞を重ねています。特に2003年の受賞は、アジア人として最年少での達成として注目されています。

世界的な影響力

2004年にはライトハウスマガジンで「最も有名な日本人マジシャン」として取り上げられ、以後、アメリカやカナダ、メキシコ、さらにはヨーロッパやアジアで定期的にツアーを行い、アジア地区でも年に数回公演やレクチャーを行っています。また、ハーバード大学で講演したり、FISMと呼ばれるマジックのオリンピックにも参加しています。

メディアでの出演や著作

緒川は、さまざまな日本のテレビ番組にも登場しており、NHK BSプレミアムの「世界最高峰のマジック殿堂〜マジックキャッスル〜」などで案内役を務めました。また、彼の著作も評価されており、マジック教育においても多大な影響を与えています。

現在の活動

現在はフリーのマジシャンとして、世界各地で活動を続け、国際的なイベントやコンベンションにも頻繁に参加しています。さらに、マジックキャッスルの理事にも就任しており、マジック界の発展に貢献しています。緒川集人は、世界中で認められるトップマジシャンとして、今後の活躍が期待されています。

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