緒方謙二郎

緒方 謙二郎について

緒方謙二郎（おがたけんじろう）は、1936年9月8日生まれの日本の著名な通産官僚であり、彼の経歴は日本の産業政策において重要な役割を果たしてきました。埼玉県浦和市出身で、父は福井県、母は和歌山県の出身という背景を持つ彼は、地元の埼玉県立浦和高等学校を卒業後、東京大学法学部に進学し、1960年に通商産業省に入省します。彼の血液型はB型です。

入省後、彼は大臣官房調査統計部管理課に配属され、官僚としてのキャリアをスタートさせました。その後、彼は1975年に通商産業省生活産業局住宅産業課長に就任し、住宅産業に関する政策制定に関与しました。1978年からは資源エネルギー庁のガス事業課長として、エネルギー政策に深く関与し、1981年には基礎産業局鉄鋼業務課長として、鉄鋼産業の発展に寄与しました。

1984年には通商産業省大臣官房会計課長に就任し、政府の会計業務全般に携わりました。その後、彼は科学技術庁科学技術振興局長（1988年）や原子力局長（1989年）としても活躍し、科学技術の振興や原子力政策において重要な役職を担いました。そして1990年には資源エネルギー庁長官に就任し、公共のエネルギー政策の指導的な立場に立ちました。彼は1991年6月14日に退官し、その後も民間企業での活躍が続きます。

退官後、同年7月には東京銀行の顧問としてその経験を生かし、1993年には川崎重工業の常務に就任します。そして1997年には川崎重工業の代表取締役副社長となり、企業運営にも大きな影響を与えました。2001年からは日中経済協会の理事長に就任し、日本と中国の経済交流の促進に努め、この地位を通じて国際的なビジネスの舞台でも重要な役割を果たしました。最後に、2007年には素形材センターの会長に就任し、素材産業の整備と振興に寄与しています。

加えて、特筆すべきは彼の家族で、兄には国立国会図書館元館長の緒方信一郎がおります。このように、緒方謙二郎氏はその多様な経歴を通じて日本の産業政策に深い影響を与え続けてきた著名人であり、現在もその豊かな経験を基に様々な分野で活動されています。

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