織田信則

織田信則は、江戸時代前期の大名であり、丹波国柏原藩の第2代藩主です。官位は従四位下侍従、式部少輔、刑部大輔を歴任しました。信包系織田家の2代目として、その家名を継ぎました。

生涯

慶長4年（1599年）、初代藩主である織田信包の三男として誕生しました。慶長19年（1614年）に父・信包が亡くなると、家督を相続し柏原藩の藩主となりました。この相続については、兄である信重から異議が唱えられましたが、幕府は信包の遺言に基づき信則の相続を認め、争いは収束しました。

元和2年（1616年）10月25日、信則は従五位下侍従に叙任され、後に従四位下侍従に昇進しました。元和6年（1620年）1月18日には、大坂城の修築工事を幕府から命じられ、その任を果たしました。寛永3年（1626年）には、3代将軍・徳川家光が上洛した際に、これに随行しました。

寛永7年（1630年）1月2日、信則は逝去しました。法号は陽岩徳公恵照院と称し、墓所は東京都渋谷区恵比寿南の松泉寺にあります。信則の生涯は、幕府の要請に応じ、藩主として責務を全うしたものでした。

系譜

信則には、1男2女の子供がいました。

父：織田信包（1543/48-1614）
母：不詳
正室：岡部長盛の娘
長男：織田信勝（1623-1650）
生母不明の子女
女子：植村家貞の正室
* 女子：石河貞利の継室

信則の家系は、織田信長の血筋を受け継ぎ、江戸時代を通じてその歴史を刻みました。

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