織部賞

織部賞について

織部賞（おりべしょう）は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した大茶人・古田織部の名を冠した賞です。この賞は、岐阜県が主導し、創造的な発想を現代に活かすことを目指しています。具体的には、「古田織部がもし審査員であったなら、どのような成果を選ぶのか」をテーマに、最も織部らしい創作物を選考しています。

織部賞の歴史

織部賞は1995年、「オリベプロジェクト」の一環として始まりました。1997年からは隔年で受賞者が選出されてきましたが、2009年には岐阜県の財政が悪化したことにより、第一次織部賞は一旦休止されました。これを受けて、2016年に京都の古田織部美術館において第二次織部賞が再開されました。ただし、再開後のコンセプトは変更され、織部の名前を広める貢献度の高い人や団体、特筆すべき研究を行った者、また織部好みの茶陶の再現に成功した者を対象としています。

第一次織部賞

第一次織部賞の選考は、著名な建築家の磯崎新を選考委員長とし、他には日比野克彦、内田繁、田中一光、松岡正剛などが委員として名を連ねました。受賞者は、数十人の推薦委員からの推薦を経た上で決定されました。この賞には特別に選ばれた「織部賞グランプリ」があり、ただ一組に授与される他、複数のグループが受賞する「織部賞」が存在しました。さらには異なる知事賞も設けられ、岐阜に関係する事業を行った団体も顕彰されることとなりました。授与式は岐阜県内で実施されました。

第二次織部賞

第二次織部賞では、誰でも自薦・他薦が可能な公募形式が採用されています。古田織部美術館での選考の後、受賞者が決定され、毎年11月に京都市内で授与式が行われます。この新しい形式では、古田織部の名を世に広めるための貢献が重視されており、受賞者の研究や創作物の質も求められています。

受賞者と関連項目

第一回、第二回の受賞者については詳細が公表されており、受賞者には一流のアーティストや研究者が名を連ねています。加えて、織部賞は「オリベプロジェクト」や「古田織部美術館」と関連が深いことが特徴です。これらの関係機関は、織部の文化を伝承し、広める役割を果たしています。受賞者プロフィールや織部賞の詳細については、古田織部美術館の公式ウェブサイトで確認できます。

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