羅漢寺 (重慶市)

羅漢寺

羅漢寺は、中華人民共和国重慶市渝中区にある仏教寺院です。その長い歴史の中で、幾度かの改名や再建を経て、現在の姿に至っています。

歴史

羅漢寺の創建は北宋時代、治平年間（1064年-1067年）に祖月によって治平寺として開かれたのが始まりです。その後、明の宣徳年間（1426年-1435年）には、曦庵によって伽藍が整備されました。

清代に入ると、康熙5年（1666年）に李国英が寺院を重修し、乾隆17年（1752年）には「竜神祠」と改称されました。光緒11年（1885年）には、隆法によって五百羅漢像が建立されています。

20世紀に入り、1912年には海清が法堂・禅堂を建立しましたが、日中戦争中には大日本帝国陸軍戦闘機の空襲を受け、山門と千仏崖のみを残して甚大な被害を受けました。1947年には大規模な再建が行われ、宗仙が住職となり、五百羅漢像が再建されました。

しかし、1966年に毛沢東が主導した文化大革命により、寺院の宗教活動は中止に追い込まれ、紅衛兵によって五百羅漢像が破壊されるという悲劇に見舞われました。その後、1983年に中華人民共和国国務院は羅漢寺を漢族地区仏教全国重点寺院に認定し、2000年9月7日には重慶市人民政府が重慶市文物保護単位に認定しました。

近年では、2006年のコメディー映画『瘋狂的石頭』の撮影地としても知られています。

伽藍

羅漢寺の伽藍は、以下の主要な建造物で構成されています。

山門
天王殿
大雄宝殿
羅漢殿
* 蔵経閣

羅漢寺は、その長い歴史の中で幾多の困難を乗り越え、重慶市の重要な仏教寺院として、また文化財として、現在も多くの人々に信仰され、親しまれています。訪れる人々は、その荘厳な雰囲気の中で、歴史の重みと心の安らぎを感じることができるでしょう。

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