美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結!ブラック・ドリーム・ホールの奇跡

美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡

『美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡』は、不朽の名作『美少女戦士セーラームーンSuperS』を元にしたアニメ映画です。1995年に全国280館で公開され、最終的には6億円を超える興行収入を記録しました。

この映画は、観客が劇場で受け取る入場者特典として「クリスタル・リング」を用意し、オープニングシーンでは幼少期のセーラー戦士たちの姿も描かれています。なお、この作品以降、約25年の間、セーラームーンの映画シリーズは制作されませんでした。

企画・制作背景

この映画の製作が決まったのは1995年4月頃のことで、当初はシリーズディレクターの幾原邦彦が監督を務める予定でした。彼の案では、セーラーウラヌスとセーラーネプチューンを主人公に据えたストーリーが構想されていましたが、プロデューサーの交代を受け、幾原は降板。未使用の案は後に『少女革命ウテナ』の原案として生かされました。

脚本を担当した榎戸洋司は、「ハメルンの笛吹き」や「トルテ城の笛吹き」をテーマにしたプロットを提出。6月には有迫俊彦、山本豪、芝田浩樹、武内直子がアイディアを出し合い、セーラー戦士が9人登場することや、お菓子をモチーフにしたストーリーが決定しました。ペガサス/エリオスを登場させる案もありましたが、最終的には変更されました。

ストーリー展開

物語は、月野うさぎたちが木野まことの家でクッキーを作っているところから始まります。完成したクッキーを地場衛に贈ろうとするちびうさは、途中で不思議な少年・ペルルと出会います。しかし、その頃、世界では子供たちの失踪事件が相次いでおり、ちびうさも姿を消してしまいます。

失踪事件の裏には、異世界の魔女バディヤーヌが存在し、彼女は妖精の笛の音で子供たちをさらい、ブラック・ドリーム・ホールを作り出そうとしていました。バディヤーヌの手下たちは、子供たちを菓子の夢の中に閉じ込めようとしていましたが、ペルルはそれに異を唱えて兄弟たちから追われる危険に瀕しています。

ペルルは、セーラー戦士たちと手を組み、さらわれたちびうさや他の子供たちを取り戻すため、ブラック・ドリーム・ホールの本拠地であるマジパンヌ・キャッスルへ向かっていきます。

主な登場人物

• - セーラー戦士たち

- 月野うさぎ（声：三石琴乃）
- ちびうさ（声：荒木香恵）
- 地場衛（声：古谷徹）
- 火野レイ（声：富沢美智恵）
- 水野亜美（声：久川綾）
- 木野まこと（声：篠原恵美）
- 愛野美奈子（声：深見梨加）
- アルテミス（声：高戸靖広）
- ダイアナ（声：西原久美子）
- ルナ（声：潘恵子）
- 天王はるか（声：緒方恵美）
- 海王みちる（声：勝生真沙子）
- 冥王せつな（声：川島千代子）

• - ゲストキャラクター

- ペルル（声：坂本千夏）：ちびうさが出会った少年。

• - 敵キャラクター

- バディヤーヌ（声：吉田理保子）：夢を食べる異世界の魔女で、子供たちをさらっている。

音楽と関連イベント

映画のオープニングテーマは「ムーンライト伝説」、エンディングテーマには「Morning Moon で会いましょう」が使用されています。また、この映画の公開を記念して、特別なイベントも行われ、ファンの交流の場が設けられました。

この『美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡』は、人気キャラクターたちの感動的なストーリーと共に、多くのファンに愛されています。

もう一度検索