美術教室

『美術教室』は、1957年9月21日から1964年3月18日まで、NHKテレビおよびNHK教育テレビで放送された小学校高学年向けの学校放送番組です。教科は図画工作で、子供たちの美術に対する興味や関心を育むことを目的としていました。

放送時間

この番組は、放送開始当初は不定期番組として放送され、『音楽教室』と週替わりで放送されていました。その後、レギュラー番組となり、毎週決まった時間に放送されるようになりました。いずれも日本標準時で、別の時間帯での再放送も行われていました。

不定期番組時代の放送時間は以下の通りです。

NHKテレビ：

レギュラー番組時代の放送時間は以下の通りです。

NHK総合テレビ：
NHK教育テレビ：

番組のカラー化

1960年の初回放送分から、番組はカラー制作となりました。同年9月10日のカラー本放送開始以降は、毎回カラー放送となりました。それ以前は、本放送の翌日にカラーテレビ実験放送枠内でカラーによる再放送が行われていました。これは、当時の技術的な制約と、カラーテレビの普及状況を反映したものでした。

番組の特色

『美術教室』では、子供たちが身近な素材を使って作品を作る過程を紹介したり、様々な美術技法を解説したりしていました。番組を通じて、子供たちは美術の楽しさを知り、創造性を豊かにすることができました。また、学校の授業では体験できないような、専門的な知識や技術も学ぶことができました。

番組の歴史的意義

『美術教室』は、テレビ黎明期における学校放送番組として、その後の教育番組のあり方に大きな影響を与えました。美術教育におけるテレビの可能性を切り拓いただけでなく、子供たちの創造性や表現力を育む上で重要な役割を果たしました。番組の内容は、現代の美術教育にも通じるものがあり、その教育的意義は今も色褪せていません。

外部リンク

美術教室 - NHK放送史

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