羽根谷だんだん公園

羽根谷だんだん公園

羽根谷だんだん公園は、岐阜県海津市（かいづし）の南濃町に場所を構えています。この公園は1980年から整備が始まり、1994年に完成した歴史を持つエリアです。公園は、養老山地の扇状地に位置しており、羽根谷流域の砂防用堰堤を中心に広がっています。

公園は「飛騨・美濃さくら三十三選」に選ばれており、毎春多くの観光客が桜を楽しみに訪れます。その美しい景観は、訪れる人々の心を癒すことでしょう。

主な施設

公園内にはいくつかの魅力的な施設があります。まずは、岐阜県さぼう遊学館です。こちらでは、土石流や岐阜県の砂防に関する展示が行われており、実際に触れることができる土石流実験装置や映像学習室も完備されています。これは公園の中心施設であり、訪れる人々に教育的な体験を提供します。

次に、巨石積み堰堤があります。これは明治時代に建設された完璧な構造で、現在も機能しています。堰堤は、羽根谷の天然資源を利用した砂防のための重要な要素です。

さらに、土石流の広場では、雲仙岳や桜島で実際に土石流によって流された巨石を展示しています。これにより、土石流の恐ろしさと、大自然の力を実感することができます。

また、羽根谷の上流には「白竜神社」にちなんで作られた竜をモチーフにしたモニュメントもあります。このモニュメントは、ドイツの造形作家クラウス・カンマーリヒスによって製作され、芸術的な側面も兼ね備えています。さらに、シンボルキャラクター「イヌリュウ」は、当時の南濃町の小学生によってデザインされたものです。

バーベキュー広場も4月から10月の間利用でき、家族や友人と楽しい時間を過ごすのに最適です。

羽根谷の砂防と公園の歴史

羽根谷は、古くから土石流が頻繁に発生する地域であるため、砂防工事が行われてきました。その歴史は1717年から始まり、多くの工事が行われてきました。特に、1704年には幕府の命令により川底の砂の除去が行われ、周辺の民家の移動も実施されました。また、1754年には薩摩藩が砂留堤や石堤を設置するなど、治水対策が進められました。このように、羽根谷での土石流対策の歴史は長く、その成果が今の公園に結びついています。

公園は1994年に完成し、1997年には羽根谷砂防堰堤が国の登録有形文化財として認定されました。また、2003年には岐阜県により「飛騨・美濃さくら三十三選」に選ばれ、観光名所としての地位を確立しました。

アクセス情報

羽根谷だんだん公園へ訪れるには、養老鉄道養老線の駒野駅から徒歩で約30分の距離にあります。また、名神高速道路の大垣ICから南へ約11.3km、東名阪自動車道の桑名東ICから北北西へ約15.6kmの位置にあります。

公園で自然の美しさと歴史的な価値を感じながら、心温まるひとときをお過ごしください。

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