聖イエス会

聖イエス会について

聖イエス会（せいイエスかい）は、1946年に大槻武二牧師によって設立された、日本のプロテスタント系の宗教法人です。本部は京都市右京区に位置し、現在でも活動を続けています。この教団は、聖書に基づいた信仰の追求を目指し、特にイスラエルとの関係、聖霊の働き、再臨の期待などに重きを置いた教義を持っています。

沿革と創立の経緯

大槻武二は1906年に生まれ、1922年に同志社で受洗し、1932年にはホーリネス教会聖書学院を卒業しました。彼は1938年に聖霊のバプテスマを体験し、それを契機にリバイバルが始まりました。1946年1月5日に聖イエス会は正式に設立され、教団名は「汝その名をイエスと名づくべし」という聖書の言葉に基づいています。

大槻氏の受けたビジョンには、イスラエルの独立と再建、エルサレムの平和、そしてメシアの来臨が含まれていました。これらのビジョンは、教団の活動や信仰の根底に大きな影響を与えています。

教義と使命

聖イエス会は、旧約と新約聖書を誤りのない神の言葉とし、三位一体の神を信じています。教団は使徒信条を告白し、イエスの神性およびメシア性を信じる者に、永遠の命と未来の神の国の実現が約束されています。

教団の使命は、聖書の啓示に従い、イスラエルと異邦人からなる「聖なる神殿」を完成し、メシアを迎えることにあります。また、教団は「キリスト者はキリストのごとく、教会は使徒行伝のごとく」という精神を持っており、信仰生活や地域貢献にも力を入れています。

組織と運営

聖イエス会の運営は全聖職者による選挙で選ばれた長老によって行われます。司牧が組織の責任者であり、長老会が重要な決定を行います。会員は、バプテスマを受けた者たちで、現在約5000人の会員がいます。教団内には100以上の教会と20の教区があり、地域との連携を深めています。

教育と出版活動

聖イエス会には、聖職者の養成を目的としたロゴス神学院があります。この神学院では、聖書教育とともに、奉仕活動や祈り、礼拝の重視が教えられています。また、教団はロゴス社を通じてさまざまな出版物を発行しており、信仰に関する情報の提供や伝道にも力を入れています。

創立以降の歩み

聖イエス会は1946年の創立以来、様々な歩みを経て成長してきました。教団の重要な出来事や活動は、地域社会や世界においても影響を与える存在となっています。特に、大槻武二が2004年に亡くなるまでの長い期間、教団を牽引してきた影響は大きく、彼の教えは今も多くの信徒に受け継がれています。

このように、聖イエス会は聖書に基づいた信仰の確立を目指し、幅広い活動を展開している教団です。

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