聖ソフィア大聖堂 (ハルビン)

ハルビンの象徴：聖ソフィア大聖堂

聖ソフィア大聖堂は、中国黒竜江省ハルビン市道裏区に位置する、かつてのロシア正教会の聖堂です。現在はハルビン建築芸術館として一般公開されており、ハルビンを象徴する建築物として知られています。

名称と表記

建設当初、中国は清王朝の時代であったため、漢字表記は繁体字で「聖索菲亞教堂」とされていました。1949年以降、中華人民共和国で簡体字が普及したことに伴い、「圣索菲亚教堂」と表記されるようになりました。中国語の「教堂」は、日本語の「教会」と「大聖堂」の両方の意味を含んでいます。

歴史

1907年3月、日露戦争終結から2年後、帝政ロシア軍の軍用教会として創建されました。その後、ロシアの商人たちの出資により拡張工事が行われ、1932年に現在の姿となりました。この壮麗な建築物は、ハルビンの歴史を物語る重要な存在です。

建築と内部

高さ53.35m、建築面積721m2を誇る聖ソフィア大聖堂は、ビザンチン建築の影響を強く受けており、平面はラテン十字形をしています。約2,000人を収容できる規模であり、最上階の鐘楼には音色の異なる7つの鐘が設置されています。内部の壁は経年劣化により色褪せや剥落が見られますが、それがまた歴史を感じさせる趣を醸し出しています。窓ガラスにはステンドグラスは使用されていませんが、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』のレプリカや豪華なシャンデリアが飾られています。

周辺環境と現在

聖ソフィア大聖堂は、デパートなどの商業施設が立ち並ぶ近代的な繁華街の中に位置しており、その中で異彩を放っています。結婚式の写真撮影スポットとしても人気があり、ウェディングドレス姿の花嫁の姿がよく見られます。開堂時間は9:00から17:00までで、電話番号は0451-4686904です。

ギャラリー

（ギャラリーの画像に関する記述は省略）

関連項目

中国正教会
ロシア建築
* 生神女庇護聖堂 (ハルビン)（別名：聖母守護教堂、ウクライナ教堂）

聖ソフィア大聖堂は、その壮麗な外観と歴史的な背景から、ハルビンを訪れる人々にとって必見の観光スポットとなっています。かつての教会としての役割を終え、現在はハルビンの建築遺産を伝える博物館として、多くの人々に愛されています。

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