道裏区

道裏区（どうり-く）

道裏区は、中華人民共和国黒竜江省ハルビン市に位置する市轄区です。松花江が区内を流れ、ハルビン太平国際空港を擁する交通の要衝でもあります。

地理

道裏区は、アムール川の最大支流である松花江が北西から北東にかけて流れています。区の南部には立功ダムや八一ダムといった水源があります。

歴史

道裏区の旧称は埠頭区であり、その歴史は清代に遡ります。当時は寧古塔将軍の管轄下にありました。19世紀末に東清鉄道が建設されると、鉄道の西側を道裏、東側を道外と呼ぶようになり、都市としての発展が始まりました。

1907年、東清鉄道管理局長のドミトリー・ホルヴァートが『哈爾浜自治公議会章程』を公布し、埠頭区と新市街（現在の南崗区）の一部を市区としてロシア人によるハルビン自治会議の管轄としました。この頃から中国大街（現在の中央大街）を中心に金融街が形成され、国際色豊かな街並みが作られていきました。

中華民国成立後の1926年、東省特別区市政管理局はロシア人による公議会を解散させ、哈爾浜自治臨時委員会が設立されました。同年6月17日より埠頭区及び新市街が哈爾浜特別市の管轄となり、中国の都市としての歩みを始めました。

国共内戦後、共産党軍がハルビンを支配した1946年に、埠頭区は道裏区と改称され、現在に至っています。

行政区画

道裏区は、以下の19街道と4鎮を管轄しています。

街道弁事処：兆麟街道、新陽路街道、撫順街道、共楽街道、新華街道、城郷路街道、工農街道、尚志街道、スターリン街道、通江街道、経緯街道、工程街道、安静街道、安和街道、正陽河街道、建国街道、康安街道、愛建街道、群力街道
鎮：太平鎮、新発鎮、新農鎮、楡樹鎮

教育

区内には以下の高等教育機関があります。

哈爾浜応用職業技術学院

交通

航空
ハルビン太平国際空港：全国有数の規模を誇る空港で、太平鎮に位置します。
鉄道
ハルビン地下鉄
2号線
3号線
道路
高速道路
ハルビン環状高速道路
ハルビン空港高速道路
国道
G211国道
県道
032県道

健康・医療・衛生

区内には多くの医療機関があります。

哈爾浜市第一医院（新潟市民病院と医学学術交流を締結）
哈爾浜医科大学附属第一医院
ハルビン市道裏区人民医院
ハルビン市紅十字会
ハルビン市紅十字中心医院

関連項目

酸菜
ハルビンビール
東北菜
アムール川（黒竜江）
松花江
松嫩平原
小興安嶺山脈
亜寒帯冬季少雨気候
闖関東
内満州
外満洲
アイグン条約
北京条約
在瀋陽日本国総領事館

外部リンク

* 道裏区人民政府HP（中文）

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