聖ドミニコ学院中学校・高等学校

聖ドミニコ学院中学校高等学校：伝統と革新を織りなすミッションスクール

聖ドミニコ学院中学校高等学校は、宮城県仙台市青葉区に位置する私立の中高一貫校です。カトリック系のミッションスクールとして、1959年に高等学校、1953年に小学校、そして1959年に中学校が開校しました。愛称は「ドミ」として親しまれています。

歴史：80年を超える歩み

1931年、聖ドミニコ女子修道会より修道女が来日し、仙台に修道院を設立。その後、暁の星学院、幼稚園を開設するなど教育事業を展開し、1953年には学校法人聖ドミニコ学院が創立されました。中学校は1959年に開校しましたが、生徒数の減少により1981年に休校。その後、2009年に27年ぶりに再開しました。2020年には共学化を実現、2024年には高校全コースの男女共学化を達成するなど、時代の変化に対応した柔軟な姿勢が特徴です。2003年には創立50周年、2023年には高校のコース再編など、常に発展を続けています。

教育：進学指導の充実とカトリック精神

聖ドミニコ学院は、カトリック精神に基づいた教育を行っています。小学校、幼稚園と連携した系列校であり、東京の聖ドミニコ学園とは姉妹校としてつながっています。普通科ながら、「特別進学コース」「総合進学コース」「未来探究進学コース」の3コース制を導入し、生徒の進路希望に合わせた指導を行っています。

かつては就職に強い学校として知られていましたが、近年は大学進学指導にも力を入れており、国公立大学への進学者も増加。東北大学をはじめ、早稲田大学、上智大学、立命館大学など、難関大学への合格実績も挙げています。また、聖心女子大学、清泉女子大学への指定校推薦枠も用意されています。

コース紹介

特別進学コース: 国公立大学進学を目指すコースで、土曜授業や長期休暇中の授業もあります。
総合進学コース: 私立大学進学を目指すコースで、文武両道の教育を重視。
* 未来探究進学コース: 探究的な学習を通して未来を切り拓く力を育むコースです。

中学校再開：休校からの再生

中学校は、1980年代に生徒数の減少により休校となりました。しかし、小学校からの要望や高校の進学実績向上などを背景に、2009年に再開。当初は女子校でしたが、2020年度から共学となり、新たなスタートを切っています。再開に際しては、高校の校舎を活用するなど、効率的な運営も意識されていました。

制服：生徒参加型デザイン

2008年度からは新しい制服が導入されました。夏服は白ブラウスにブルーチェックのスカート、冬服はブラウス、リボン、ピンクのライン入りのスカート、茶色のジャケットというスタイルです。特徴的な襟のデザインや、袖口や裾の焦げ茶色の縁取りなど、洗練されたデザインとなっています。制服のデザインは、地元のファッション専門学校の生徒によるデザインコンペで選ばれたものです。

アクセスと周辺環境

仙台市中心部に位置し、交通アクセスは良好です。仙台駅からのバス路線も充実しており、利便性が高いです。周辺には尚絅学院中学校・高等学校など、他の学校も立地しています。尚絅学院とは、宗派こそ違えど、長年の友好関係があるそうです。

まとめ：未来を見据えた発展

聖ドミニコ学院中学校高等学校は、伝統と革新を両立させながら、生徒の育成に尽力する学校です。カトリック精神を基盤に、進学指導の充実、共学化への対応、そして地域社会との連携など、様々な取り組みを通して、生徒たちの未来を力強く支えています。 将来、地域社会に貢献できる人材育成を目指し、更なる発展が期待されます。

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