聖ヨハネ修士会

聖ヨハネ修士会について

聖ヨハネ修士会（SSJE）は、1866年にリチャード・メウ・ベンソン、チャールズ・チャップマン・グラフトン、シメオン・ウィルバーフォース・オニールによって、イギリスのオックスフォード、カウリーで設立された聖公会の男性修道会です。この修道会は、「カウリー・ファーザーズ」とも呼ばれ、イギリス宗教改革以降、聖公会で初めて設立された男性による安定した宗教共同体として注目されました。設立当初から、その活動はイギリス国内にとどまらず、スコットランド、インド、南アフリカ、日本、カナダへと広がり、国際的な組織として発展しました。

日本における聖ヨハネ修士会

日本においては、1939年に聖公会によって男子修道院が開設されました。場所は栃木県小山市東島田2569に位置し、風光明媚な思川沿いの地に建てられました。礼拝堂には、地元で産出される大谷石が使用され、その美しい景観と合わせて、静寂な祈りの場を提供していました。しかし、1975年に聖ヨハネ修士会は日本での活動を終え、修道院は解散しました。

小山祈りの家

聖ヨハネ修士会の施設は、解散後、日本[[聖公会]]北関東教区に移管され、当初は「小山研修所」として利用されていました。その後、2004年からは「小山祈りの家」と改称され、黙想会やキャンプなどの活動に活用されています。この施設は、かつての修道院の静けさと、祈りの精神を受け継ぎ、現代においても多くの人々に安らぎと霊的な成長の場を提供しています。

また、施設に併設された墓地には、歴代の北関東教区の主教や、教区に貢献した先達たちが埋葬されており、この場所が歴史と信仰を繋ぐ重要な場所であることを示しています。

その他の修士会と修女会

日本[[聖公会]]には、聖ヨハネ修士会の他にも、いくつかの修士会や修女会が存在しました。以下にその主なものを紹介します。

聖使修士会（SSM）: かつて神戸市に存在しましたが、現在は閉鎖されています。
ナザレ修女会: 本部を東京都三鷹市に置き、聖家族礼拝堂は著名な建築家、内井昭蔵によって設計されました。また、沖縄県には聖ジョージ修道院という支部があります。
神愛修女会: 和歌山県にありましたが、修女会自体は2013年に解散しました。しかし、特別養護老人ホーム「愛の園」は現在も存続し、地域社会に貢献しています。

関連情報

聖ヨハネ修士会に関連する情報として、以下の項目も参照してください。

修士会・修女会： 修道生活を送る共同体に関する一般的な情報。
イングランド国教会の修道会： 聖ヨハネ修士会が属する、イングランド国教会の修道会に関する情報。
ケネス・ヴァイアル： 日本の聖ヨハネ修士会で院長を務めた人物。

脚注

この文章は、公開されている情報に基づいて作成されています。

外部リンク

関連する外部サイトへのリンクは、必要に応じて追加してください。

もう一度検索