聖隷三方原病院

聖隷三方原病院について

概要

聖隷三方原病院は、静岡県浜松市中央区に位置する民間の総合病院であり、地域医療の中核を担っています。2015年には県から24時間体制で高度な救急医療を行う「高度救命救急センター」に指定され、民間で唯一の指定を受けています。この病院は、地域医療支援病院や3次救急指定病院としても位置付けられています。

特徴

病院は、浜松医科大学附属病院や浜松医療センター、聖隷浜松病院と並ぶ、遠州地方の重要な医療機関として機能しています。そのため、専門的な治療を求める患者が多く訪れます。特に、日本初のホスピスである聖隷ホスピスを有し、悪性腫瘍患者へのケアに特化しています。また、ドクターヘリを利用して緊急医療の対応も行っており、全国的にも多くの患者を救助しています。さらに、嚥下リハビリテーションにおいても高い評価を受けており、病院食へのこだわりも広く知られています。

病床数は934床と静岡県最大で、地域の医療需要に応えた大規模な設備を誇っています。

歴史

聖隷三方原病院の歴史は1942年に始まり、当時の名称は「聖隷保養農園附属病院」でした。その後、1973年に「聖隷三方原病院」と改称し、1981年には日本初のホスピス病棟も開設しました。1999年からはドクターヘリの運用を開始し、2001年からは正式な事業として確立されました。その後も病院は成長を続け、2015年には高度救命救急センターへの指定を受けるなど、地域医療の質の向上に貢献しています。

ホスピスの紹介

聖隷三方原病院内のホスピスは、悪性腫瘍などの患者が身体的、精神的な苦痛を和らげ、尊厳を持って最期の時を過ごせるようサポートする施設です。1981年に日本で初めてホスピス病棟が設けられ、その後も多くの患者と家族に寄り添ったケアを提供しています。著名な慈善家であるマザー・テレサも1984年に訪問したことで、その名声は国内外に広まっています。

ドクターヘリ

当院のドクターヘリは、1999年に浜松救急医学会の研究事業として開始され、2001年からは正式な運用が始まりました。静岡県及び愛知県の一部で運航しており、F号館の屋上には専用のヘリポートがあります。平均して1日1、2回の発着があり、悪天候時や機体整備の際には県営名古屋空港に回送する体制が整っています。2021年からは近隣にも地上格納庫が新設予定です。

診療科目

聖隷三方原病院では、総合診療内科、外科、検査科、リハビリテーション科、ホスピス科など多岐にわたる診療科を設置しており、専門性の高い医療サービスを提供しています。また、地域周産期母子医療センターや災害医療センターとしての役割も担っています。

アクセス

聖隷三方原病院への交通アクセスも充実しており、病院内にはバスターミナルが併設されています。浜松駅からは定期便が運行されており、多方から訪れることができます。自家用車の場合も東名高速道路 浜松西ICから約15分で到着します。

このように、聖隷三方原病院は遠方からも多くの患者に選ばれる医療機関であり、地域社会に不可欠な存在と言えます。

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