職業適性証

職業適性証(Certificat d'aptitude professionnelle, CAP)は、フランスにおける中等教育レベルの職業教育を修了したことを証明する国家資格です。フランス資格フレームワークではレベルV、欧州資格フレームワークではレベル3に分類されており、特定の職業分野における基本的な技能と知識を有することを意味します。

CAPA(Certificat d'aptitude professionnelle agricole)は、CAPの農業分野版であり、フランス農業省が所管しています。農業、畜産、林業など、幅広い農業関連の職業に必要な専門知識と技能を習得していることを証明するものです。

フランスの後期中等教育は、一般リセと職業リセに分かれています。一般リセは3年制で、大学入学資格であるバカロレアの取得を目指します。一方、職業リセは2年制で、CAPの取得を目指すのが一般的です(ISCEDレベル3C)。職業リセでは、CAPに加えて、より上位の資格である職業バカロレアを取得することも可能です。

CAPは多岐にわたる分野で提供されており、それぞれの分野で専門的な知識と技能を習得することができます。具体的なCAPの一覧は、フランス国家資格認定委員会データベース(RNCP)で確認することができます。同様に、CAPAの一覧もRNCPデータベースで確認可能です。

CAPおよびCAPAの取得は、特定の職業分野への就職を有利にするだけでなく、その後のキャリアアップにも繋がる可能性があります。フランスの職業教育制度において重要な役割を果たしている資格と言えるでしょう。

関連事項

フランス教育
職業教育
リセ
イギリス全国職業資格(NVQ)
日本の技能士

外部リンク

National directory of professional certifications - フランス国家資格認定委員会データベース

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。