能島征二

能島征二（のうじま せいじ）について

能島征二は1941年12月5日、東京都台東区浅草に生まれた日本の彫刻家です。彼の芸術的な旅は、1945年に母の故郷である茨城県笠間市に疎開したことから始まります。中学生の頃から笠間焼の粘土を使って塑像を創り始め、早くもその才能は周囲に認められました。

私立茨城高等学校に在学中、彫刻家の小森邦夫に師事し、県展に入選するなど、若き才能を華々しく発揮します。その後、感性豊かな人体ブロンズ像を生み出し、彫刻界での地位を確立していきました。

彼の著名な作品には、茨城県水戸市に設置されている水戸黄門像や徳川慶喜像などがあり、これらの作品は地域の文化的な象徴となっています。また、芸術家一家に生まれた能島は、従弟に画家の能島和明を持ち、その血筋は芸術界に強く留まるものがあります。

略歴

能島のキャリアは多岐にわたります。1962年には「女の首」により第5回新日展で初入選を果たします。続いて、1964年には茨城大学教育学部美術科を卒業し、彼の芸術的探求は続きました。1969年には「窮」で第1回改組日展の特選を受賞し、その後も数々の賞を受けることになります。

1995年には茨城県美術展覧会の会長として活躍し、地域文化の発展にも寄与しました。2000年には「悠久の時」で第32回改組日展文部大臣賞を受賞し、その名声はさらに広がります。2005年には「慈愛－こもれび」により第61回日本芸術院賞を受賞し、社団法人日展の理事としても活躍しました。

2006年には社団法人日本彫刻会の常務理事及び委員長に就任し、同年に日本芸術院の会員としても選出されました。彼は2007年に茨城県から特別功績者表彰を受け、2008年には水戸市文化栄誉賞も受賞しています。これらの功績は、彼の彫刻に対する献身と情熱の証です。

役職

能島は、以下の役職を歴任しており、その活動は日本の彫刻文化の発展に大きく寄与しています。

• - 日本芸術院会員
• - 社団法人日展常務理事
• - 社団法人日本彫刻会常務理事
• - 茨城県美術展覧会会長

彼のキャリアは芸術だけでなく、教育や地域文化への貢献においても重要な意義を持ち、今後もその影響力は続くと考えられます。能島征二の作品は、多くの人々に感動を与え、彫刻界における永遠の存在感を放っています。

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