能島和明

能島 和明（のうじま かずあき）：日本の画家

能島和明は1944年1月30日に東京の浅草で生まれた日本の画家で、彼の作品は主に日本画に属します。彼は東京都出身で、戦争の影響で母の実家のある宮城県に疎開し、以後その地に移り住みました。

幼少期と教育

彼は5人兄弟の長男として育ちました。父は日展で活躍する日本画家の能島康明であり、和明は幼い頃から父の影響を受け、日本画に触れる機会が多くありました。しかし、少年時代にはその才能が妬まれ、学校の先生に筆を折るように言われるという辛い経験もしました。

高校卒業後、彼は東京に戻り、多摩美術大学で日本画を学び、著名な画家である奥田元宋に師事しました。在学中、彼は日展に初めて入選し、その際、最年少での入選記録を達成しました。この実績は彼のキャリアにおいて重要なスタートとなりました。

受賞歴と業績

その後、能島は数々の賞を受賞し、日展特選を二度受賞したほか、日展会員賞や文部科学大臣賞をはじめとする多くの名誉を得ています。彼はまた、宮城県教育文化功労者や日本芸術院賞などの栄誉も受けています。現在は、河北美術展の顧問、日春展の委員、さらには日展の評議員として活動し、国内外で高く評価されています。特に、現在は宮城県栗原市の栗駒山にアトリエを構え、自然とその光を題材にした作品を制作しています。

家族と人脈

能島和明の家族も芸術界で活躍しています。父の能島康明の影響を受けた娘たち、能島浜江と能島千晴も日本画を手がける日展会員で、多くの作品を発表しています。また、弟の能島千秋も日展会員として活動しており、妹も同様に日展での活躍を見せています。さらに、従兄弟には彫刻家であり、日本芸術院会員の能島征二がいます。こうした家庭環境は、彼の芸術活動に強い影響を与え続けています。

キャリアのハイライト

以下は能島和明の主要な経歴の一部です：

• - 1944年：東京浅草に誕生
• - 1959年：河北美術展初入選
• - 1963年：第6回日展初入選
• - 1972年：日展特選を受賞
• - 2009年：第41回日展で文部科学大臣賞を受賞
• - 2013年：日本芸術院賞受賞
• - 2014年：河北文化賞受賞

能島和明は、日本画の分野で非常に多くの業績を残しており、今もなお新しい表現技法の探求を続けています。彼の作品は自然や人々の営みを鮮やかに描写し、多くの人々に感動を与えています。

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