能楽書林

株式会社能楽書林は、東京都千代田区に本社を置く、能楽を専門とする出版社です。その歴史は、1907年10月17日に初世観世喜之（矢来観世家当主）と丸岡桂によって設立された「観世流改訂本刊行会」に遡ります。

創業の背景には、当時の謡本に多く見られた不備を正したいという強い思いがありました。観世流改訂本刊行会は、その後「丸岡出版社」や「能楽社」と名前を変えながら、能楽出版の分野で活動を続けました。また、組織形態も合名会社であった時期があります。

戦後の一時期には、文芸雑誌『三田文学』の刊行を請け負っていたこともあり、能楽以外の分野にも関わっていたことがわかります。

現在の能楽書林は、能楽の謡本を中心に、関連書籍、月刊新聞『能楽タイムズ』など、能楽に関する様々な出版物を発行しています。さらに、能楽のCD、DVD、カセットテープといった音源・映像メディアや、能楽の稽古で使用する用品や小物類の販売も行っており、能楽文化を多角的に支える存在となっています。

能楽書林は、単に出版社としてだけでなく、能楽の普及と発展に貢献する企業として、その活動範囲を広げています。能楽に関わる幅広いニーズに応える存在として、その役割はますます重要になっています。

主な出版物・商品

能楽の謡本
能楽関連書籍
月刊新聞『能楽タイムズ』
能楽のCD、DVD、カセットテープ
能楽の稽古用品、小物類

関連情報

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