自力本願

アルバム『自力本願』について

『自力本願』（じりきほんがん）は、日本のロックバンドNon Stop Rabbitが手がけた初のミニアルバムです。2019年 2月19日にStudio Cubic Recordsからリリースされ、ファンの間で話題を呼びました。この作品は、バンドのキャリアにおいて重要な一歩を踏み出した記念すべきアルバムとなっています。

背景とリリース

前作『全A面』から約半年後のリリースとなるこのミニアルバムは、バンドにとって新たな挑戦です。ジャケットデザインは、メンバーの田口達也が手がけています。デビュー当初から支持されてきたNon Stop Rabbitですが、この作品を通じてより多くのリスナーにその魅力を伝えることを目指しました。

ミュージックビデオ

『自力本願』には、いくつかのミュージックビデオが制作されています。特に注目すべきは以下の4曲です。

アンリズミックアンチ

この楽曲のミュージックビデオは田口達也の監督により制作され、同じ事務所に所属する8467（やしろなな）が出演しています。2019年2月9日にYouTubeで公開され、多くの視聴者を惹きつけました。

乱気流

このビデオでも田口達也が監督を務め、面白いプロジェクトとして「100万円プレゼント企画」が行われました。ファンが参加することで、様々な面白い瞬間が盛り込まれたミュージックビデオになっています。2019年3月2日に公開され、芸能人やYouTuberの出演もあり、賑やかな映像が楽しめます。

イニシアチブ

この楽曲は、人気ゲーム「荒野行動」のテーマソングに使用されています。そのため、荒野での撮影が行われたミュージックビデオも特徴的です。2018年11月30日にバラエティチャンネルにて公開されました。

君と最後に選ぶ言葉

田口の専門学校時代の後輩である俳優の上本真央と、反田葉月が出演したこのビデオは、2019年2月16日にYouTubeで公開されました。感情的なバラードの表現が見どころです。

収録内容

『自力本願』には、様々な楽曲が収録されています。各曲は個性的でありながら、バンドのスタイルをしっかりと反映しています。

楽曲解説

- アンリズミックアンチ: アルバムのリード曲で、リリース後には『ゴッドタン』のエンディングテーマにも起用されました。
- 乱気流: ゆとり世代の葛藤を描いた楽曲で、かつてのデモシングルにも収録されていました。メンバーの田口達也がこの曲に対して特別な思いを持っていることを明かしています。
- 犬のおまわりさん: 前作に続く童謡アレンジの作品です。迷子の猫の視点から歌詞が描かれています。
- イニシアチブ: 荒野行動のテーマソングとして、歌詞にその英語名が含まれています。カラオケで歌いやすい設定のキーも特徴です。
- たまに死にたくもなるでしょ: 再アレンジされたバージョンであり、映画の挿入歌にもつながっている楽曲です。
- 一二三: 前作のアンサーソングとして作られた曲で、続編的な要素を持っています。
- 君と最後に選ぶ言葉: 実際の失恋をテーマにした、感情的なバラードです。

タイアップ

本アルバムの楽曲はいくつかのメディアにも起用され、広く認知されるきっかけとなっています。特に「イニシアチブ」は、人気ゲームにタイアップされているため、多くのプレイヤーに親しまれています。

クレジット

バンドのメンバーは、矢野晴人（ボーカル・ベース）、田口達也（ギター・コーラス）、太我（ドラム）の3人です。制作は鈴木Daichi秀行が担当し、レコーディングはSTUDIO CUBICで行われました。

ツアー

アルバムのリリースを記念したフリーライブツアー「全国をフリーで回んねん、なまら楽しみにしとるばい、友達よーけ連れて遊びにおいでツアー」が実施されました。ここでは、ファイナル公演として特別な有料ライブも行われ、ファンにとって特別な思い出となるイベントとなりました。

このように、『自力本願』はNon Stop Rabbitの活動の中で重要な位置を占める作品であり、彼らの音楽の多様性と魅力を示しています。

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