自家用発電設備専門技術者とは？意味をやさしく解説

自家用発電設備専門技術者について

自家用発電設備専門技術者（じかようはつでんせつびせんもんぎじゅつしゃ）は、一般社団法人日本内燃力発電設備協会が実施する資格講習を受け、特定の試験に合格した資格者です。この資格により、発電設備の適切な維持、管理を行うことが求められます。

資格の種類

この資格は、装置部門、据置工事部門、保全部門の三つの部門に分かれています。特にSelonを持つ者は、据置工事部門に合格すると、特種電気工事資格者（非常用予備発電装置工事）の認定も受けられます。これは、内燃力を使用する発電設備の法律や規制を遵守し、適切な工事ができる資格を意味します。

職務内容

自家用発電設備専門技術者の職務には、消防設備や建築用設備の非常電源として機能する発電設備の点検、整備が含まれます。これにより、建設現場や消防用設備における電源の信頼性と安全性が確保されます。

資格講習と再試験について

資格を取得するためには、日本内燃力発電設備協会が行う資格講習を受け、修了考査に合格することが必要です。この資格を取得した後は、5年以内に再講習を受けることが義務付けられています。また、受験には事前に資格が求められます。

令和7年度の講習実施概要

- 受験申込期間: 令和7年3月17日（月）〜令和7年6月13日（金）
- 受験申込料: 39,000円（消費税10%込み）
- 受験日: 令和7年9月3日（水）～11月14日（金）の間の2日間
- 開催地区: 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇

資格の活用方法

自家用発電設備専門技術者の資格を取得することで、以下のような業務に従事することが可能です。

1. 特種電気主任技術者の資格取得: 電気工事士法において、500kW未満の建物に非常用発電設備を設置する場合、特種電気工事資格者でなければ工事に従事できません。自家用発電設備専門技術者の据置工事部門を取得した者は、経済産業省へ申請を行い、特種電気工事資格者として認定を受けることができます。
2. 保安管理業務委託制度への参画: 電気事業法に基づき、2,000kW未満の発電所の保安管理業務を委託する際、当該設備の構造及び性能に精通する者として認定され、長期的な点検が求められます。
3. 自家用発電設備の点検および整備: 消防法における非常電源の点検要領において、自家発電設備を点検し整備するためには「必要な知識及び技能を有する者」が行うのが適切とされています。そのため、この資格を持つ者は、規定に準じて業務を行うことが可能です。

まとめ

自家用発電設備専門技術者は、高度な専門知識と技術を持つ資格者であり、内燃力発電設備の管理業務を担います。この資格を通じて、発電設備の安全性と信頼性を高めることに寄与することが期待されています。資格取得後も継続的にスキルを研磨し、最新の技術や法律に関する情報を常にアップデートしておくことが重要です。

自家用発電設備専門技術者