自治体国際化協会

一般財団法人自治体国際化協会（CLAIR）の概要

一般財団法人自治体国際化協会（Council of Local Authorities for International Relations、略称：CLAIR）は、地方公共団体の国際化を促進することを目的として1988年7月に設立された団体です。地方自治体の国際交流活動を支援し、地域社会の発展に貢献することを目指しています。

設立の目的と活動内容

CLAIRの設立目的は、地方公共団体が主体となって国際化を推進するための事業支援、海外の地方行財政制度に関する調査研究、そして国際化に対応した地域社会の活性化と人材育成です。

具体的な活動内容としては、以下の様な事業を展開しています。

JETプログラムへの協力: 総務省、外務省、文部科学省と連携し、「語学指導等を行う外国語青年招致事業」（JETプログラム）を実施しています。このプログラムは、外国語を母語とする若者を地方公共団体に派遣し、語学指導や国際交流活動に従事してもらうことで、地域住民の国際感覚を高め、国際交流を促進することを目的としています。
姉妹都市・友好都市交流支援: 姉妹都市や友好都市協定締結などを通じた親善交流や経済交流を支援することで、地方公共団体間の国際的なネットワーク構築を促進しています。
情報提供: 海外の地方自治制度に関する情報や、在住外国人のための生活情報を提供することで、国際化社会における円滑なコミュニケーションを支援しています。
多文化共生支援: 多様な文化が共存する地域社会づくりを支援することで、国際交流を促進し、地域社会の活性化に貢献しています。
機関誌発行: 月刊誌「自治体国際化フォーラム」を発行し、国際化に関する情報を発信しています。

組織体制と拠点

CLAIRは、各都道府県と政令指定都市に支部を設置し、日本全国を網羅した組織体制を構築しています。また、ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、ソウル、シドニー、北京にも海外事務所を設け、グローバルなネットワークを展開しています。これにより、地方自治体と海外機関との連携強化を図り、国際交流を円滑に進める体制を整えています。

主な事業

CLAIRの事業内容は多岐に渡りますが、主なものとしては以下の様なものがあります。

地域の国際化に関する情報の収集・提供
地方公共団体を主体とした国際間の人的交流に関する支援
地方公共団体の海外における国際化推進のための活動支援
外国における地方行財政制度及びその動向に関する調査・研究
外国における地域活性化のための方策に関する調査・研究

CLAIRの役割と貢献

CLAIRは、地方公共団体が国際化社会に積極的に対応するための強力な支援機関です。多様な事業を通じて、地方自治体の国際交流活動を促進し、地域社会の国際化を推進する役割を担っています。その活動は、日本の地方自治体の国際的な地位向上と、国際社会における貢献に大きく寄与しています。地方公共団体の国際化を推進する上での重要な役割を担い、日本の地方自治体の国際化に貢献しています。

今後の展望

グローバル化が加速する現代において、地方自治体の国際化はますます重要になっています。CLAIRは、今後も地方公共団体との連携を強化し、多様な国際交流事業を展開することで、日本の地方自治体の国際化を推進していくでしょう。また、国際情勢の変化を常に捉え、その変化に対応した新たな取り組みを積極的に展開することで、地方自治体の国際化への貢献を更に拡大していくものと期待されています。

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