自治運動 (イタリア)

自治運動（Movimento per l'Autonomia、MpA）

概要

自治運動（MpA）は、イタリアの政党で、南イタリアの自治を強く主張しています。党首はラッファエーレ・ロンバルドが務めました。この政党は、イタリア南部の発展と、ローマを中心とした中央集権的な政治構造の改革を求めて活動しています。

MpAの主な政策目標は以下の通りです。

南部自治の推進: イタリア南部地域の政治的、経済的自立を強化し、地域が自らの意思で発展できるようになることを目指しています。
近代市場原理の導入: 競争原理に基づいた自由な市場経済を重視し、経済成長を促進しようとしています。
中央集権体制の改革: ローマ主導の中央集権的な政治体制を見直し、地方分権を促進することを目指しています。

2008年2月、MpAはシルヴィオ・ベルルスコーニ率いる自由の人民との連合文書に署名しました。これにより、MpAは中央政界での影響力を強める足がかりを得ました。

2008年4月13日から14日にかけて実施された総選挙では、自由の人民、北部同盟、そしてMpAを含む自由運動が連合を組み、下院で46.81%、上院で47.32%の得票率を獲得し、勝利を収めました。この選挙において、自由運動は下院で11.13%、上院で11.08%の票を獲得し、連合全体の勝利に大きく貢献しました。

選挙結果を受けて、第4次ベルルスコーニ政権が発足し、MpAも内閣に加わりました。その結果、MpAからは2名の政務次官が選出され、政権運営の一翼を担うことになりました。この政権参加は、MpAにとって、掲げる政策目標を具体化する上で重要な機会となりました。

特徴と位置づけ

MpAは、イタリアの政治において、地域主義と経済自由主義を組み合わせた独自の立場を主張しています。南イタリアの経済発展と政治的自立を求める一方で、市場原理に基づいた効率的な経済運営を重視しています。また、中央政府の権限を地方に移譲することで、より地域の実情に合った政策を実現しようとしています。

MpAは、しばしばイタリアの政党システムの中で、既存の主要政党とは異なる独自の路線を追求する勢力として位置づけられています。このため、他の政党との連合や政策協力を行う際も、その独自の立場が注目されることがあります。

関連情報

関連項目: 自由の人民 (イタリア)
* 外部リンク: Movimento per I'Autonomia,MPA（公式サイト）

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