自由劇場 (劇団四季)

自由劇場について

自由劇場は東京都港区に位置する劇団四季が専用で使用する劇場です。劇団四季の創立50周年記念事業の一環として、2003年11月11日に開場しました。劇場では主にストレートプレイが上演されており、こけら落としの公演には『オンディーヌ』が選ばれました。

客席と舞台の配置

客席数はおよそ500席で、1階席の最後部から舞台までの距離は約15メートル、2階客席の最前列からは約11メートルという近さが特徴です。この距離感が観客に特別な体験をもたらし、より一層、演者との一体感を感じさせます。また、舞台設備は他の四季劇場と同様の規模であり、客席の奥行きは舞台の奥行きとほぼ同じ設定になっています。通常はオーケストラピットは埋められていますが、必要に応じて設置も可能です。楽屋は2階と3階に配置されており、演者が快適にパフォーマンスへ臨むことができます。

ミュージカルの実施

自由劇場における初のミュージカル公演には『コーラスライン』があり、その後も様々な演目が上演されてきました。2015年からは劇団四季の公演に加え、浅利慶太氏が設立した「浅利演出事務所」制作による公演も行われており、特に浅利氏の没後は『浅利演出事務所公演』として新たに名付けられています。

名称の変更と他団体の利用

2020年、隣接していた四季劇場［春］［秋］の建替工事が完了し、劇場名が「JR東日本四季劇場［春］［秋］」に改称されました。それに伴い、本劇場も「JR東日本アートセンター」の名前が外され、再び「自由劇場」と呼ばれるようになりました。さらに、2021年からは劇団四季の公演が行われない期間に他の演劇団体がこの劇場を利用できるようになり、様々な団体による公演が実施されています。

アクセス

自由劇場は浜松町駅から徒歩約7分の距離にあり、また竹芝駅からは徒歩約3分という利便性の高い場所にあります。都営地下鉄の大門駅からも徒歩でのアクセスが可能で、多くの人々に訪れやすい環境が整っています。

上演記録

2003年以来、自由劇場では多岐にわたる作品が上演されてきました。初年度には『オンディーヌ』や『ひかりごけ』などが公演され、以降も名作が数多くラインナップされています。特に、劇団四季による『ジーザス・クライスト＝スーパースター』シリーズや『エビータ』等、海外の名作ミュージカルの日本版も多く上演され、毎年多様なプログラムが組まれています。

まとめ

自由劇場は、劇団四季の専用劇場としての中核的な役割を果たしつつ、他の演劇団体とも連携しながら多様な作品が楽しめるスペースとなっています。演者と観客との距離が近いこの劇場で、ぜひ一度、思い出に残る観劇体験をお楽しみください。

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