自衛消防技術試験

自衛消防技術試験について

自衛消防技術試験とは、東京都の火災予防条例に基づき、自衛消防隊の中核となる活動要員の資格を認定する試験です。試験に合格した者には、東京消防庁から自衛消防技術認定証が授与され、消防活動を行うための基礎的な知識と技能が証明されます。

試験の目的

東京都内の一定規模の建物や事業所では、自衛消防隊の設置が義務付けられています。この試験は、こうした自衛消防活動に必要な専門知識と技術を持つ人材を育成し、災害発生時に迅速かつ適切な対応ができるようにすることを目的としています。合格者は、消防隊との連携や消防用設備の監視、操作、維持管理を行うことが求められます。また、東京都の防災センターにおいても、監視や操作を行う要員がこの資格を保持している必要があります。

受験資格と試験内容

基本的に、受験資格は設けられておらず、どなたでも受験することができます。試験は毎月2から4回行われ、1日の中で筆記試験と実技試験が実施されます。

試験の流れ

受験の申し込みは試験日の5日前までに、東京都内の各消防署（稲城市を除く）で行い、申込時に事務の委託は受け付けられません。当日の筆記試験の合否は即時に発表され、合格者はそのまま実技試験を受けることができます。実技試験の合格者は後日発表されます。

試験内容

試験は、大きく分けて筆記試験と実技試験の2つで構成されています。具体的には以下のような内容です：

【筆記試験（午前）】

• - 火災に関する基礎的な知識
• - 燃焼に関する基礎知識・物理および化学
• - 建物の防災計画に関する知識
• - 自衛消防業務に関わる実務知識
• - 出火防止に関する知識
• - 自衛消防活動全般に関する知識
• - 消防用設備とその管理に関する知識
• - 防火および避難所の維持管理に関する知識
• - 消防関連法令

【実技試験（午後）】

• - 消防用設備の取り扱いや災害時の活動要領
• - 集団および個別の実技試験

特典と免除

さらに、他の関連資格を持っている方にとっては、一部の科目が免除されることがあります。自衛消防業務講習や防火対象物点検資格者、防災管理点検資格者の修了者の場合、特定の試験科目の免除を受けられます。ただし、自衛消防技術認定証とは別に、防火管理者講習・防災管理講習の一部科目の免除は受けられません。具体的には、防火管理および防災管理の意義や制度について、計7時間の講義内容があります。

まとめ

このように、自衛消防技術試験は東京都における重要な試験であり、消防活動を支える人材を育成するための基盤となるものです。合格者は様々な場面での防災活動に積極的に貢献することが期待されます。

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