與那嶺恵理

與那嶺恵理（よなみね えり）

大阪府堺市出身の女子自転車ロードレース、MTBクロスカントリー、シクロクロス選手として、国内外で目覚ましい活躍を見せる與那嶺恵理選手。その輝かしい経歴と実績を詳細に紹介します。

プロフィール

氏名: 與那嶺 恵理（よなみね えり）
生年月日: 1991年4月25日
出身地: 大阪府堺市
所属: Human Powered Health

来歴

與那嶺選手は、1991年に大阪府堺市で生まれ、神戸女学院中学、神戸女学院高校を経て筑波大学に進学しました。自転車競技との出会いは大学在学中の2011年夏と比較的遅く、本格的に競技を始めてからわずか1年後の2012年には、全日本選手権個人タイムトライアルとロードレースで2位入賞を果たし、その才能を開花させます。同年、ジャパンカップ女子オープンで優勝、ツール・ド・おきなわでも優勝するなど、ロードレース界で一躍注目を集めました。

マウンテンバイクのクロスカントリーにも挑戦し、2012年のJCFジャパンシリーズ初挑戦で3位入賞、その後も2位を2回獲得するなど、マルチな才能を発揮します。

2013年には、ロードレースの全日本選手権個人タイムトライアルとロードレースで優勝し、見事二冠を達成。マウンテンバイクの全日本選手権でも1位でフィニッシュしましたが、規則違反により4位に降格。しかし、日本スポーツ仲裁機構への申し立ての結果、降格処分は取り消され、中込由香里選手と共に優勝者として認められました。

同年9月には、世界選手権自転車競技大会個人タイムトライアルで27位、ロードレースで40位という成績を収めています。また、12月の全日本シクロクロス選手権大会では2位に入賞しました。

2014年、ロードレースでは全日本選手権個人タイムトライアルとロードレースで共に2位となり、全日本選手権タイトルを逃しましたが、マウンテンバイクの全日本選手権では見事優勝を果たします。世界選手権では個人タイムトライアルで14位、エリート女子ロードレースでは22位に入りました。

2015年には、全日本選手権個人タイムトライアルで優勝、ロードレースで2位、MTBクロスカントリーで3位。世界選手権では個人タイムトライアルで18位、エリート女子ロードレースでは最終周回で落車し脳震盪を起こすも完走し63位という結果でした。

2016年はアジア選手権ロードレース4位、ジャパンシクロクロスシリーズ優勝。4月にはアメリカ籍の女子UCIプロチームHagens Berman Supermintとの短期契約を締結。全日本選手権個人タイムトライアル、ロードレースともに優勝。リオデジャネイロオリンピックでは、タイムトライアル15位、ロードレース17位となりました。同年8月からはフランスのUCIチームPoitou–Charentes.Futuroscope.86に所属しました。

2017年以降は、FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope、Wiggle High5 Pro Cycling、Alé–Cipollini、Alé BTC Ljubljanaといった名門チームに所属し、ヨーロッパを中心に活動。世界選手権やオリンピックなど、数々の国際レースで活躍しました。

2020年東京オリンピック自転車競技では女子個人ロードレースで21位、女子個人タイムトライアル決勝で22位。

2024年パリオリンピックの自転車競技女子個人ロードレースでは26位でした。

主な戦歴

2012年 全日本選手権ロードレース 2位、全日本選手権個人タイムトライアル 2位、ジャパンカップサイクルロードレース 女子オープン 優勝
2013年 世界選手権自転車競技大会 個人タイムトライアル 27位、女子ロードレース 40位、全日本選手権個人タイムトライアル 優勝、全日本選手権ロードレース 優勝、全日本選手権マウンテンバイク 女子クロスカントリー 優勝、全日本シクロクロス選手権大会 2位
2014年 世界選手権自転車競技大会 個人タイムトライアル 14位、エリート女子ロードレース 22位、全日本選手権マウンテンバイク 女子クロスカントリー 優勝
2015年 全日本選手権個人タイムトライアル 優勝、全日本選手権ロードレース 2位、全日本選手権マウンテンバイク 女子クロスカントリー 3位
2016年 全日本選手権個人タイムトライアル 優勝、全日本選手権ロードレース 優勝、リオデジャネイロオリンピック ロードレース 17位、リオデジャネイロオリンピック タイムトライアル 15位
2017年 全日本選手権個人タイムトライアル 優勝、全日本選手権ロードレース 優勝
2018年 全日本選手権個人タイムトライアル 優勝、全日本選手権ロードレース 優勝、アジア競技大会個人タイムトライアル 銀メダル、アジア競技大会ロードレース 銅メダル
2019年 全日本選手権個人タイムトライアル 優勝、全日本選手権ロードレース 優勝
2021年 東京オリンピック自転車女子個人ロードレース 21位、東京オリンピック自転車女子個人タイムトライアル 22位
2022年 ツール・フェミナン・アンテルナシオナル・デ・ピレネー　総合2位

外部リンク

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