ツール・ド・おきなわ

ツール・ド・おきなわ

ツール・ド・おきなわ（Tour de Okinawa）は、沖縄県名護市を中心に沖縄本島北部地域で毎年11月第2土曜・日曜日に開催される自転車ロードレース大会です。1989年から続く歴史を持ち、特定非営利活動法人ツール・ド・おきなわ協会、北部広域市町村圏事務組合、日本[[自転車競技連盟]]が主催しています。

大会の特徴

観光地である沖縄の魅力を最大限に生かし、本格的なロードレースに加え、様々なサイクリングイベントが開催されるのが特徴です。レースイベントの最高峰である210kmの「チャンピオンレース」は、UCIアジアツアーに組み込まれており、レースグレードは1.2（2級カテゴリーのワンデーレース）に認定されています。

国際ロードレース部門には、チャンピオンレースの他に女子国際レース（100km）とジュニア国際レース（140km）があります。市民レース部門も充実しており、210km、140km、100km、50km、40km、10kmの各レースが開催されます。特に市民レース最長の210kmクラスは「ホビーレーサーの甲子園」と称され、全国から実力のある市民レーサーが集結し、ハイレベルな戦いが繰り広げられます。また、海外から参加するアマチュア選手の中には、後にグランツールやクラシックレースで活躍する選手もおり、注目を集めています。

ロードレース以外にも、沖縄本島を2日間かけて一周する全長336kmの「本島一周サイクリング」や、フェリーを利用して北部離島を巡る「1泊2日北部離島サイクリング」など、様々なサイクリングイベントが開催され、多くのサイクリストが沖縄の自然を満喫します。

近年の状況

2024年は、豪雨の影響によりコースが使用できなくなったため、一部のレースを短縮して開催されました。しかし、チャンピオンレースはスタート直後にコースが水没したため、残念ながら中止となりました。

過去のアクシデント

2009年大会では、市民ロードレースの各部門が、先発の国際ロードレース・チャンピオン部門のペースの遅れにより影響を受けました。市民レースのペースが予想以上に速かったため、国際ロードレースの選手に追いつく可能性が生じ、レース途中で全選手を一時停止させる措置が取られました。

歴代優勝者（チャンピオンレース）

1989年：大石一夫（日本）
1990年：三浦恭資（日本）
1991年：山田隆博（日本）
1992年：ジャンルカ・タロッコ（イタリア）
1993年：山田隆博（日本）
1994年：藤野智一（日本）
1995年：ワン・カンポ（香港）
1996年：橋川健（日本）
1997年：藤野智一（日本）
1998年：ワン・カンポ（香港）
1999年：マーク・ウォルターズ（カナダ）
2000年：ワン・カンポ（香港）
2001年：飯島誠（日本）
2002年：パウル・レベンバッハ（オーストラリア）
2003年：岡崎和也（日本）
2004年：ワン・カンポ（香港）
2005年：田代恭崇（日本）
2006年：宮澤崇史（日本）
2007年：宮澤崇史（日本）
2008年：新城幸也（日本）
2009年：伊丹健治（日本）
2010年：福島晋一（日本）
2011年：盛一大（日本）
2012年：トーマス・パルマー（オーストラリア）
2013年：初山翔（日本）
2014年：増田成幸（日本）
2015年：ジェイソン・クリスティ（ニュージーランド）
2016年：増田成幸（日本）
2017年：佐野淳哉（日本）
2018年：アラン・マランゴーニ（イタリア）
2019年：増田成幸（日本）
2020・2021年：新型コロナのため中止
2022年：ベンジャミン・プラデス（スペイン）
2023年：山本大喜（日本）
2024年：中止

テレビ放送・ライブ配信

琉球放送で大会のドキュメンタリー番組が放送されます。また、近年では、チャンピオンレースや市民レースの一部がYouTubeチャンネルやGCNでライブ配信されています。

外部リンク

ツール・ド・おきなわ公式HP

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