舞妓はんだよ全員集合!!

舞妓はんだよ全員集合!!

概要

『舞妓はんだよ全員集合!!』は、1972年に公開されたザ・ドリフターズの「全員集合シリーズ」の第10作目であり、松竹制作の人気映画です。同時上映された作品は『男はつらいよ 寅次郎夢枕』で、マドンナ役には吉沢京子と早瀬久美が選ばれました。この映画で出演を果たした天地真理は、まだデビューしたばかりでした。

ストーリー

映画は、新撰組局長の近藤勇の孫を名乗る近藤長介の物語から始まります。彼は、祇園にある置屋「伊川屋」の婿養子ですが、アルバイトとしてノミ屋をしていたため、妻の昌代に見放され、家を追い出されてしまいます。困り果てた長介のもとに、桂小五郎の子孫を自称する舞踊の師匠・桂忠次が現れ、彼とともに自称の子孫である学生たちも連れてきます。しかし、実際には忠次は踊りが下手で、家賃の滞納により住む家を追い出されたことが判明します。

数日後、伊川屋は芸妓を失い組合から除名され、長介は新たな芸妓を探し始めます。その中で、彼は月形半平太の子孫を名乗る月形ヒデオを見つけ、無理やり舞妓に仕立てますが、これも失敗してしまいます。そんなとき、和菓子屋の一人娘・ひな子が現れ、芸妓としての道を開いてほしいと懇願します。

ひな子は舞妓として評判になり、周囲から注目を浴びますが、そのことが仇となり、ヤクザの吉良に目をつけられ誘拐される事件が発生します。ヒデオも吉良の親分・山岡に身請けされそうになる中、長介と仲間たちはひな子を救うため、舞妓に扮して危険な池田屋へ乗り込むことを決意します。

キャスト

映画には、以下のような多彩なキャストが揃いました。

• - 近藤長介/近藤勇：いかりや長介
• - 桂忠次/桂小五郎：荒井注
• - 鞍馬工作/鞍馬天狗：仲本工事
• - 西郷風太/西郷隆盛：高木ブー
• - 月形ヒデオ/月形半平太：加藤茶
• - ひな子：吉沢京子
• - 幾松：光本幸子
• - 吉良平造：芦屋雁之助
• - 山岡紋兵衛：伴淳三郎

スタッフ

映画の制作には、以下のスタッフが携わりました。

• - 監督・原作：渡邊祐介
• - 脚本：田坂啓、渡邊祐介
• - 撮影：荒野諒一
• - 音楽：宮川泰
• - 編集：寺田昭光

音楽

本作の主題歌『あゝ男ドリフ』は、原曲『あゝ新撰組』を基に作られ、ザ・ドリフターズが歌っています。また、挿入歌として天地真理の『ふたりの日曜日』や、大信田礼子の『嵐を呼ぶ女』、ザ・ドリフターズによる『新 祇園小唄』も使用されました。

まとめ

『舞妓はんだよ全員集合!!』は、コメディと歴史が交錯するユニークな作品であり、ザ・ドリフターズのファンや日本文化に興味のある視聴者にとっても楽しめる内容です。若手の俳優たちのデビュー作としても注目され、今なお多くの人々に愛される映画となっています。

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