舞鶴市立城北中学校

舞鶴市立城北中学校

京都府舞鶴市南田辺に所在する公立中学校です。舞鶴市の西舞鶴地区、いわゆる文教ゾーンと呼ばれる地域に立地しており、周囲には教育施設や公共施設が集積しています。学校名の「城北」は、かつてこの地にあった田辺城（舞鶴城）の北側に位置することに由来しています。

沿革

本校は、第二次世界大戦後の教育制度改革期にあたる1948年（昭和23年）12月26日に創立されました。翌1949年（昭和24年）1月8日に開校し、地域の子どもたちの学び舎としての歴史が始まりました。開校から数年後の1953年（昭和28年）7月3日には、学校の象徴となる校歌が制定されています。

学校の歩みの中では、いくつかの困難な出来事も経験しています。1974年（昭和49年）11月27日には、不審火により体育館が全焼するという被害に見舞われました。しかし、この困難を乗り越え、1987年（昭和62年）3月10日には新しい体育館が竣工し、教育環境の整備が進められました。また、1982年（昭和57年）8月1日には、台風10号の襲来により木造校舎が床下浸水する被害を受けています。

施設の近代化も進められ、1993年（平成5年）3月22日にはコンピュータ教室が完成し、情報教育への対応が図られました。

学校の節目には記念式典が開催されており、1977年（昭和52年）11月16日には創立30周年、1997年（平成9年）11月19日には創立50周年の記念式典がそれぞれ挙行され、学校の歴史が祝われました。

生徒たちの学校生活に関連する変化としては、1986年（昭和61年）4月8日に新しい制服としてブレザーが導入されています。

特色

舞鶴市立城北中学校では、教育活動においていくつかの特色が見られます。近年、授業時間の確保などを理由に学校行事を縮小・廃止する傾向が見られますが、本校では体育祭や文化祭（城北祭）、合唱コンクールといった主要な行事に加え、年2回の球技大会なども継承し、生徒たちが多様な活動を通じて成長できる機会を大切にしています。

学習指導においては、特に数学で少人数制授業を取り入れています（情報が提供された2009年時点では主に1・2年生が対象）。きめ細やかな指導を行うことで、生徒一人ひとりの学力向上に努めています。

また、3年生の生徒は例年5月に2泊3日の修学旅行が実施されています。行き先は年度によって異なりますが、関東地方から九州地方まで広範囲にわたっています。

進路

卒業後の進路としては、多くの生徒が地域の公立高校へ進学しています。特に、最寄りに位置する京都府立西舞鶴高等学校へ進む生徒が多い傾向にあります。部活動などの影響もあり、吹奏楽部に所属していた生徒の中には、京都府立東舞鶴高等学校への進学を選択する生徒も見られます。専門的な知識・技術の習得を目指す生徒は、京都府立工業高等学校、舞鶴工業高等専門学校、京都府立海洋高等学校などへ進むケースがあります。

私立高校では、福知山成美高等学校、京都共栄学園高等学校、日星高等学校などが主な進学先として挙げられます。近年は、スポーツ分野での活動に重点を置きたい生徒が、綾部高等学校普通科のスポーツ総合専攻へ進学する例も少なくありません。

周辺環境

学校が位置する南田辺周辺は、舞鶴市の文教地区の中心です。舞鶴市役所の西支所や舞鶴市立西図書館、舞鶴市民会館といった公共施設が点在しており、文化的・行政的な機能も集まっています。また、舞鶴市立明倫小学校とも近接しており、小中学校間の連携も図りやすい環境にあります。

著名な出身者

本校からは、様々な分野で活躍する人材が輩出されています。陸上競技選手として2004年アテネオリンピックのマイルリレー代表を務めた山口有希氏、元バレーボール選手としてJTマーヴェラスなどでプレーした小酒翔子氏、技能五輪で金メダルを獲得した今崎智也氏、そして政治家やタレントとして活動する夏目亜季氏などが城北中学校の卒業生として知られています。

交通アクセス

JR舞鶴線の西舞鶴駅からのアクセスは比較的良好です。車を利用した場合、駅から約5分で到着します。公共交通機関を利用する場合は、西舞鶴駅前からの京都交通バスに乗車し、約5分後の本町バス停で下車後、徒歩約5分で学校に至ります。

関連項目

京都府中学校一覧
京都府教育委員会
城北中学校 (曖昧さ回避)

隣接する学校

本校と通学区域が隣接している中学校には、舞鶴市立和田中学校、舞鶴市立青葉中学校、舞鶴市立城南中学校、舞鶴市立加佐中学校があります。

外部リンク

舞鶴市立城北中学校（舞鶴市公式ウェブサイト内）

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