船引かおり

船引かおり：日本の女子バスケットボールを彩った名ガード

船引かおり（ふなびき かおり、現姓渡邉、1976年10月24日生まれ）は、北海道出身の元女子バスケットボール選手です。ポジションはガードを務め、その卓越した技術とリーダーシップで、所属チームを数々の勝利に導きました。身長166cm、体重64kgと、バスケットボール選手としては小柄ながらも、その運動能力と勝負強さで存在感を示しました。

彼女のニックネームは「シップ」。「船＝シップ」という連想から来ており、親しみやすい愛称としてファンに親しまれていました。また、実妹の船引まゆみも同じく富士通に所属していたバスケットボール選手であり、姉妹揃って活躍したことでも知られています。

学生時代

船引は、札幌山の手高校時代からその才能を発揮し、インターハイやウィンターカップといった全国大会に出場しました。その後、愛知学泉大学に進学すると、2年次からインカレ3連覇という偉業を達成。4年次には最優秀選手に選ばれるなど、大学バスケットボール界を代表する選手として名を馳せました。1999年には、姉妹揃ってユニバーシアードに出場し、国際舞台も経験しています。

プロ選手として

大学卒業後の1999年、船引は第一勧業銀行に入社し、バスケットボール部に入部。しかし、バスケットボール部は1年で廃部となってしまいます。その後、W1リーグ（現Wリーグ）の富士通に移籍。富士通では、中心選手としてチームを牽引し、2002年にはW1リーグ優勝、そしてWリーグ初昇格を果たしました。その後も富士通の躍進を支え、その間、主将も務めるなど、リーダーシップも発揮しました。

2007-08シーズンには、Wリーグ初優勝、そしてオールジャパン優勝という2冠達成に大きく貢献。自身もオールジャパンベスト5、年間ベスト5賞に選ばれるなど、その活躍が広く認められました。

引退

2009年、船引は結婚を機に現役を引退。長年のプロ選手としてのキャリアに幕を閉じました。引退後も、バスケットボール界への貢献は続いており、後進の育成にも力を注いでいます。

プレースタイル

船引のプレースタイルは、スピードと正確なシュートが持ち味の典型的ガードです。視野の広さから繰り出されるパスでチャンスを演出するだけでなく、自らも積極的に得点を重ねることができました。また、ディフェンスにおいても献身的なプレーを見せ、チームに貢献しました。何より、彼女の持ち味はそのリーダーシップです。常にチームを鼓舞し、勝利のために全力を尽くす姿勢は、多くのチームメイトから信頼されていました。

所属チーム

西岡中学校
札幌山の手高校
愛知学泉大学
第一勧業銀行（1999年〜2000年）
富士通（2000年〜2009年）

日本代表歴

1999年 ユニバーシアード

受賞歴

* 2007年 年間ベスト5賞

船引かおりは、その輝かしい実績と、バスケットボールへの情熱で、多くの人々に感動を与えました。彼女の功績は、日本の女子バスケットボール界に永遠に語り継がれるでしょう。

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